名前なんて決められないッ!

□にーい
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「・・・毎日見てるけど。」



珠香さんからは前はイケメンすぎて女性としてキモイってイワレタケドネorz



今は何て言われるかわかんねぇけど・・・。



あー、珠香さんの事思い出したら会いたくなってきたよー(涙)



珠香さんのあの瞳に俺を、俺だけを映させたいよー。



珠香さんの声で俺の名前を呼ばれたいよー。



珠香さんのぬくもりを指で、肌で、唇で、俺の全身で感じたいよー。



あ、なんか今さっきのは卑わ(自重



まぁ、ともかく結果として珠香さんに会いたい、触れたい、話したい。(珠香さん三原則)



はぁ、いつになったら珠香さんに会えるかなぁ。



・・・そういやぁ、12年も此処にいるなぁ〜。



俺、あの時は何故かわかんねぇけど縮んで赤ん坊の姿だったけど、すっかり成長してんな。



早く家に帰ってパソコンしたい・・・の前に珠香さんに謝りたいのに帰れねぇし。



今だに此処何処か知らねぇし。



何か家の近くじゃ見れない様な生物がうじゃうじゃいるし。



そう、例えばあのクマだって、クマだってぇぇえええ!!!!(涙)



・・・失礼、情緒不安定デシタ。



とにかく何あいつら、新種?



まるで此処って違う世界だよな。



共通語がハンター語って言うし・・・



・・・まさかのトリップとかいうのをしてるとか?



いやいや、あり得ないだろあり得ない、アリエッティ過ぎるだろ。←



でも、一番有力な説はトリッpいや、やっぱ無しだろぉ!!!!



第一トリップって何なんだよ!!!



旅行か?旅行なのか?!



珠香さんがたまにトリップが本当に出来たらいいのにっていてたの聞いただけだし!!!



何か珠香さんに他の世界に行けてそこで冒険したり暮らせたりできるって教えてもらったけどいまいち意味わかんなかったし!!!!



そん時は珠香さんがトリップしたら会えなくなるって分かったから全力で拒否して止めたけどな!!!!!



あれ?!



俺って今実際にそんな状況?!!



そんなの俺は認めないィィィいい!!!!(涙)



Σてか、意識がどっかに飛んでた!



「〜〜〜〜だから、ヒビキは面をつけてた方がいいんだよ!!!」



あ、・・・なんが言ってたのかクジナさん。



何言ってたか分かんねーから適当に返事しとけばいいよな?



いいに決まってるよな?



うん、いいに決まってるっしょ。



どうせ聞いてなかったし。



俺は自問自答で納得して口を開いた。



「で?」



ピシッ



・・・あれ?!



何かシーンってなっちゃったよ?!



てか、空気が音を立てて固まっちゃったんだけど?!!




何か俺、いけない事言っちゃったの?!!!(汗)



俺がキョドキョドとしていると急にクジナさんが泣き(?)だした。



「うぅっ、ヒビキが俺に対して反抗期だ。何か色々と間違ってたのかな、俺orz」



ライさんはそんなクジナさんの肩にぽん、と手を置いた。



「大丈夫だよ、クジナ。クジナはもう今頃気付いても後戻りできない残念な所まで来てるから☆」



「・・・ライさん。」



・・・ライさん、何気にヒドイよ。



しかも、☆って・・・



「・・・そうだよな!もうそこまで来てるなら諦めるしかないよな!!!(涙)」



え゛、まさかそれで立ち直るとは思っても無かったよ、クジナさん!!!



あんたはMなのか?!!←



「違うから!!ただライが慰めてくれた事が嬉しかっただけだから!!俺はMじゃねぇよ!!!」



「ちょ、クジナさん!!まさかクジナさんも黒魔zy『ゾックゥゥ!!』?!ど、何処からか寒気が・・・!!(まさかの珠香さんから?!)と、ともかく、心読めるの?!」



「?別に心なんて読めねぇけど?」



「クスクス、ヒビキ、今さっきのは声に出てたからね。」



MA・ZI・KA!!



今度から声に出さない様に気をつけないといけないじゃんか!!



「えっと、その、すんません(恥)」



俺は少し恥ずかしがりながらMって言った事を謝った。



クジナさんはそんな俺を笑いながら許してくれた。



「別にいいけど、ちゃんと試験の時に面を被れよ。」



あぁ・・・そんな話だったんだ。




ま、まぁ、別にお面ぐらいかぶってやらないこともないけどな///。



あ、すみません。



調子乗りました。



石投げないでください(涙)



俺はそう思って自分(の思考回路)に苦笑いしながら頷いた。



「あ!そういえば、ヒビキにこれ渡さないと!!」



急にライさんがまた言い出して、家の中でも掛けているバックの中をゴソゴソと漁りだした。



「はい、ヒビキ。」



そう言って差し出されたのは大きい箱だった。



「・・・Σデカッ?!!!」



え、ちょ、デカすぎるだろ!!!



ポケットの何処に入ってたんだよ??!!



その箱は引っ越しの時にいれる段ボール8個分の大きさだった。



「さぁ、開けてみてよヒビキ♪」



俺は言われた通り、箱を開けてみた。



すると、中身は箱だった。



箱の中に箱いれるのもあるしなーと思い、何の疑いもせずに入っていた箱を開けた。



そこからが地獄の始まりだった・・・。



その中には、




















Σてか、また箱かよ?!



俺は不思議に思い、その出てきた箱を開けた。



すると、今度も中からは箱が出て来た。



更に箱を開けても箱、箱、箱・・・。



まるでマトリョーシカを開けている気分だった。



そんな中、俺は出来るだけ無心で開けていった。



え?何故無心でかって?



それは、ずっと開けてばっかりだと無性に「ムカッ」っと来るからに決まってんだろ!!!



すると、小さいサイズの割に重さがある箱が出てきた。



・・・これで最後かな。



俺はそう思い、開けた。



中は・・・Σまた箱かよ?!



今度こそと思い開けると、やっぱり箱!



何だよ!!



このフェイント!!



うぜぇ!!



そう思って、乱雑にまた箱を開けた。



すると、中は片方しかない雫型の真っ黒なピアスだった。



「やっとかよ・・・。」



周りを少し見ると、箱だらけだった。



げんなりする程箱が多い。



俺は溜息を吐き、ライさんを少し一瞥してまじまじとそれを見た。



「・・・また黒か(呆)てか、俺は耳に穴あけてないんだけど?ピアスするなら、開けないといけないんじゃねぇの?」



「その事なら心配すんな!!ちょっとツラ貸せ、ヒビキ!!!」



「Σえ、ツラ貸すの?!貸さなきゃいけないの?!!俺、ツラ貸さないよ!!貸してもクジナさんには勝てないし!!!俺がボッコボコにされて終わりじゃね?!ちょ、ライさん!!!助けて!!!」



「んーどうしよっかな〜♪」



俺はクジナさんを警戒してライさんの後ろに隠れた。



ライさんの顔は何だか楽しそうにしていた。



「お、おい!!そう言う意味じゃねぇって(苦笑)何処に自分の子供に喧嘩売る親がいんだよ。ただ耳出せって意味だって。」



「な、何だよクジナさん!!驚かせやがって!!!そうならそうと言えよ!!」



俺は喧嘩ではないと分かるとクジナさんに近寄った。



すると、クジナさんは俺の頭をガシッと掴んで俺が持っていたピアスをひったくる様に奪った。



「ちょ、乱暴だなぁ、おい!!」



「ヒビキ、ピアス付けんの右耳でいいよなー。・・・いいなぁヒビキ。ライとお揃いなんだぞ、それ。俺もライとお揃いの欲しいなぁ。」



「おいおい、勝手に決めんなよ。そんなに欲しいなら自分もすればいいじゃんか!」



クジナさんはそんな俺を完全に無視して俺の右耳に髪をかけると、そのままピアスを近づけた。



なんか、嫌〜な予感が・・・(汗)



俺はそう思いって近づけてくるピアスを頭を動かして避けようとした、が・・・



あれ?ちょっと?!



頭、頭が動かないんだけど?!



ちょ、クジナさん!!



力強すぎるよ!!!



俺が必死に動かそうとしている間にも鋭いところが剥き出しのそれはすぐそこに迫ってきた。



「え、ちょ、そのまま?!そのピアスそのまま刺すの?!!穴空いてない!!耳に穴は空いてないって!!!それ、先が尖ってるって!!!」



「大丈夫だって。心配ないよ、ヒビキ。クジナだって鬼じゃないから一気にはしないよ・・・たぶん」ボソッ



「え?!ライさん!!!今ボソッと!!!ボソッとたぶんって言っただろ!!」



「たぶんじゃねーよ。俺、鬼じゃねーし天使だし(笑)」



「うわっ、この人イタイ!!自分で自分の事天使とか言ってるよ!!しかも、口で(笑)って言ったし!!!」



「何だよこの人って。もうそろそろするからな。」



「え、ちょ、もう少し!!もう少し覚悟する時間を俺にくれよ!!!」



俺の訴えも聞かずにそれは俺の耳に触れた。



チクッ



俺はその痛みで反射的にクジナさんの腕を掴んでそれ以上押さないように拒んだ。



「イタイ!!!マジでチクッて!!チクッてしたってばッ!!!ちょ、何でそんなに笑顔で指押そうとしてんの?!!!クジナさん!!!!」



「ハイハイ。あんまり暴れっとブスッといくぞ。ブスッと。あと手ェ離しておいた方がいいぞ。」



俺はその言葉を聞くとすかさず手を引っ込めた。



Σ鬼がいたー!!!!



自分で天使って言ったくせに言う事が鬼だー!!!!



俺はブスッといかれるのが嫌でおとなしく目をギュッと閉じ、じっと我慢していた。



しかし、いくら待っても再び痛みはこず、いつの間にかクジナさんの指が俺の耳を触っていた。



俺はそっと目を開けると、クジナさんとライさんは微笑んでいた。



「おぉー。ヒビキは黒が似合うな!良く映えるし。」



「ふふ、私が付けてるのだもん。ヒビキに似合わないはずがないのよ!ほら、ヒビキも見てみてよ!!」



ライさんは何時の間にか持っていた鏡を俺に見せた。







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