名前なんて決められないッ!
□にーい
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ガシッ
「Σふぎゃるげぶぅ!!!!!」
だ、だだ誰だぁぁあああ!!!!
俺の腕を急に掴みやがったのはぁああ!!!!!!
何かデジャヴ感たっぷりなんですけど!!!!!
おかげで変な声が出ちまったじゃねぇかぁ!!!!!!!
俺はその犯人を見るべく、腕をつかんでいる手が伸びている方向へ振り向いた。
そこには、めっちゃくちゃにこやかなクジナさんが立っていた。
「・・・ちょ、何だよクジナさん。何で腕を掴んでんの?今さっきまであり得ない程笑転がってたくせに。」
てか、にこやか過ぎて気色わるッ!!!
俺はそんなクジナさんにドン引きしながら訊いた。
「いや〜、何となくだな?てか、このネックレス、俺が付けてやるよ。」
ライさんはクジナさんがそう言うのを最初から分かっていたかのようにネックレスをタイミング良く渡した。
「え、お、えぇ?」
俺は流されるままにクジナさんに付けられた。
「わぁ〜、これもヒビキに似合ってるよ!やっぱ、ヒビキが天使みたいに可愛いからかな!!」
「ん?・・・あぁ、うん。ありがと。」
軽くライさんの言葉を流し、あの時からずっと俺の胸の上が定位置だったネックレスのトップを俺は手に取って呆然として眺めた。
『響!!はいっ、これあげる!!』
・・・珠香さん。
珠香さんがくれた俺への始めての贈り物だったネックレス。
俺、無くしたと思ってたよ。
バnげっほげほ・・・あぶねーあぶねー、自分で言う所だった(汗)
うん、黄色い奴でトラウマ?作った時に。
でもよかった、無事にあって。
俺はホッと安堵して手に乗せたまま握りしめt「イッテェ!!」
うわ、ちょ、意外にトゲトゲ、トゲトゲしてて痛い!!!
俺は痛さを紛らわす為に手を振った。
「わー!ヒビキ大丈夫?!そのトップ思ってたより先が尖がってるから痛いのに!!思ってたより尖がってるのに握るから!!!」
そう言ってライさんは俺が振っていた手を握り込んで何故かすぐに離した。
「ヒビキー。そろそろコート着てる姿を俺らに見せてよ。て事で、はい。」
俺は勢いのままクジナさんに差し出されたコートを受け取った。
俺は少しいきなり過ぎて戸惑ったが、なんだかにこやか過ぎるクジナさんを断るのが怖くて促されるままコートを羽織った。
「き、着たけどぉおぃ?!」
「んーと、それじゃぁ前閉めて、ベルトをそーちゃく♪」
クジナさんは俺を急に引き寄せると言っていくことを次々とやって、俺は仕立てられていった。
「かんせーい。さぁ、ヒビキ、しゅっぱーつ!!」
「ちょちょちょ、押すなよ!!!押すなって!!!ライさんはめっちゃ笑顔でドア開けて待機しないで!!!」
クジナさんは俺の背中を押しながら玄関に向かっていく。
ライさんはライさんでドアを開けて俺が出るのをニコニコとしてスタンバイしている。
「ヒビキー。いってらっしゃい!頑張ってきてね!!」
ついに俺はドアの仕切りの所でとんッと押された勢いで外に出された。
俺はバランスを崩して倒れそうになったが踏ん張って耐えた。
そして、俺の周りには貰って丁寧に布を巻いた武器とクジナさんに貰った狐のお面。
目に前には一枚のメモがヒラヒラと空中で舞っていた。
「ヒビキ、その紙に日程と締切時間、会場とそこに入る合言葉、それからちょっとしたアドバイスが書いてあるから無くしちゃダメだからね!あ、それと私が握った手に袖の中に入れた一覧表があるから確かめて見てね!」
「それと、終わったらちゃんと一回は帰ってこいよ。帰ってきてする事は沢山あるからな。頑張れよーヒビキ。」
バタンッ
俺はその時何があったのかが理解できなかった。
ヒラッと目の前のメモが地面に落ちた時にやっと俺の脳にクジナさん達の言葉が届いた。
「・・・なんじゃそりゃぁぁああああああ!!!!」
俺の声は森の深くまで響いていった。
てか、ハンター試験とやらの詳しいこと聞いてねぇ!!!!
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ここまで4回ほどフォレストさんに嫌われました・・・
けど色羽、負けない!!!←
ここまで読んでくれてありがとうございます
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