ネタ話
□恋愛もの?
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主人公
仮デフォ名:梨々香(りりか)
あぁ、どうしてこうなったんだろう…
こんな事になるなんて分かってたら、声なんてかけなかったのに…
いや、きっと私の事だから分かっててもあれは声かけてたよね。
〜〜〜
〜〜
「今日もいるなぁ、あの人」
最近私は広い通りの真ん中にぽつんと立っている男の人を見かける。
その人はぶつかられて倒れても立ち上がって何事もなかったかのようにまた佇むことを繰り返している。
「なぁーに梨々香、またあの人見てるの?そんなに気になるのなら、声ぐらいかけて来なさいよ!」
私の隣にいる親友が私の脇腹を突つきながら言う。
「え、なんで声かけなくちゃいけないの?!」
「それは梨々香がずっとあの人を見つめちゃってたら気になってるしか見えないからじゃない」
「いや、確かに気になってるけど声かけるほどじゃないよ!だって私、何度も倒れてるけど大丈夫かな?ぐらいしか思ってないもん。」
「それもそうか。たしかあんたって道でお婆さんが困ってたら助けちゃう今時珍しいいい子ちゃんだもんねぇ〜」
「もー、その言い方やめてよ!いっつもからかってから!」
「ごめんごめん。そんなに怒んないでよ。それに、梨々香は好きな人がいるから他の男は眼中に入らないだけだったわねぇ〜」
「あ、私をまたからかった!そんなにからかうならもうCD貸してあげないよ?」
「梨々香ごめんって!だからそんな殺生なこと言わんでくださいよ。」
私は親友とのおしゃべりで全く前を気にしていなかった。
それがいけなかった。
どんッ
私は思いっ切り、人とぶつかった。
「わ、ごめんなさい!!大丈夫ですか?!」
慌ててぶつかった人を見ると、私が見ていたあの人だった。
「あ、少し血が出てるじゃない。」
そう言いながら親友はあの人の額を指差した。
そこはぶつかって倒れた時に石がはねて当たったのか、少し血が滲んでいた。
「本当だ!って、指差しちゃだめでしょ!」
私は親友にめっ、と注意しながらハンカチを取り出して血が滲んでいるトコに当てた。
その間、あの人は一言も発さない。
「私、この人を一応病院に連れていくね。少しだけど血が出てるし、その時に頭を打ったりしてて異常があったら大変だから」
「おっけー。うんじゃぁ、愛する梨々香ちゃんのためにノートとっといてあげるわ。」
「ありがとう。じゃ、あとでね」
親友は手を振りながら人混みの中へ消えていった。
私はぶつかったあの人に振り返ると今だに座り込んだままだった。
「えっと…、聞いていたと思いますが、あなたの額が切れて少し血が出てますんで病院に一緒に行きましょう?」
私が手を差し出すとあの人は無言で手ではなく、腕を掴んで立ち上がった。
そして、そのまま私の腕を引いて近くにある病院とは反対方向へ歩き出した。
「え、え?どうしたんですか?!」
「……」
私の質問にも無言で返し、どんどんスピードを上げて歩いていく。
私の腕を掴んだまま歩いていくため、私は足がもつれそうになりながらも一生懸命着いていく。
周りは段々と人気のない道になっていく。
「ちょっと、どこに連れていくんですかっ!あの、手を離してください!」
あの人はその言葉も無視して足を進める。
そして、角を曲がって路地裏に入ろうとして私は必死に抵抗した。
「ちょっと、いや!離してってば!どこに行くのよ‼」
しかし、私の抵抗も虚しくビクともしないあの人はそのまま私を引き連れて路地裏に入っていった。
そして、ようやくあの人は立ち止まった。
私の腕を掴んだままだが。
「一体ここまで連れてきて何なんですか?!私に何か用でもあるんですか?!」
「……用、ねぇ?」
ここで初めてあの人は口を開いた。
「僕の
“恋人”
になってよ。」
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もうサンプルなのにこれ以上ムリぽ\(^p^)/
私にはこんな感じにしか出来ません。
ヒロインは大学生ぐらいで男の人は年下でお願いします。