◎闇と風◎
□Only Me〜僕だけを〜
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―いつになく気分が重く感じるのは、何故だろう。
これはきっと、あいつのせい…
―…
この日も、ルックは石板の前に立っていた。
石板の前にずっと立っているだけなんて、暇すぎてあくびが出てくるわけで。
さらに生憎、いつも暇潰しに読んでいる魔導書を自室に置いてきてしまったなんて…。
取りに行くには、少々めんどくさい。
テレポートを使って取りに行くのも馬鹿馬鹿しい。
あーあ、今は何も考えたくもない。
しかし次の瞬間、一つため息をこぼしたルックの視界に飛び込んできたのは…。