◎闇と風◎
□Only You〜君だけを〜
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―いつになく気分が重く感じるのは、何故だろう。
これはきっと、君のせい…
―…
最近、ルックの視線をすごく感じる。
僕の勘が間違ってなければ、恐らく彼は僕に好意を持ってくれてるんだと思うんだよね。
あっ、一応言っておくけど、自意識過剰じゃないから(笑)
そんなことを考えながら、自室のベッドに腰掛けていると、何やら声がしてきた。
―コンコン
―ガチャ
ノックに応答する前にシーナがひょっこり顔を出す。
「おっ、いたいた!おーい、ティル〜!!」
そのあとに続いて、テッドも入ってきた。
僕はベッドから立ち上がろうとはせず、いつもの笑顔を浮かべる。
すると、近くまでやってきたテッドにトランに行こうと誘われた。
「最近、ずっと城にいる生活だろ?たまには気分転換しねーと♪」
そう言ったシーナの目的はきっと他にあるだろうが、ちょうど退屈してたところだ。
「いいね。僕も行こうかな」