愛の魔導士
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「バルバッドの経済は今、激しく混乱しています。その原因の一つがこれです」
「それって『煌』じゃない!?」
「知っているのですか?」
「私は世界を旅してたから…煌帝国にいたことだってあるのよ…」
「煌帝国は軍事力にものを言わせて近隣諸国にまでこの煌紙幣を流通させようとしています。バルバッド国王アブマドも煌帝国の言いなりです」
煌帝国ってそんなにすごくなっちゃったのね
ジュダル効果かな?
「調べたところ、どうやら煌帝国の皇女と婚約してるらしく…」
「なんだと?…何でオレに言わねーんだよ」
煌帝国の皇女?私の知ってる人だったりするのかな…
「霧の団の問題もありますし、こちらも出方を考えて本国に連絡を取った方が良いかもしれません」
「そうだな。オレ、金属器ねーし」
「それ自分のせいじゃん、バカ」
「バカはヒドイだろ、レン。…そういえばアラジンは?」
「気落ちしてしまって…部屋で休んでいます。マギといっても普通の子供なんですね」
「じゃあ私は失礼するわよ」
「どこに行くんです?」
「アラジンの様子を見てくる」
そういって部屋をあとにした