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□愛の原動力
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「銀さん、ご飯できてるので食べちゃって下さい」


「・・・・食べちゃって下さい、ってお前さぁ」



銀時はテーブルに並んでいる食卓に青ざめた


そこには、黒い塊がいくつか散らばっていた



何でこうなるんだよ


銀時は思わず溜め息を溢した



「どうしたんですか?銀さん」


お妙は心配そうに銀時を覗きこんだ



「やっぱり、私なんかの料理なんて食べられませんよね」



お妙はシュンとなってしまった



イヤイヤイヤイヤ、上目遣いとか反則だろ


銀時はお妙に抱きつきたい気持ちを抑え、なんとか平常心を保った



「んなことねーよ、全然食えるって」


「本当ですか?」


「あぁ、余裕余裕」



馬鹿!!!


俺の馬鹿野郎!!!


何でそう言う事言っちゃうかな!!


何が余裕余裕だ!!!


全然余裕じゃねーよ!!


超切羽詰まってるよ!!!



銀時は先程の発言に酷く後悔した




「銀さん、今日は卵焼きと卵焼きと卵焼きです」


「へ、へぇー全部卵焼きか・・・」


「銀さんの為に砂糖多めにしときましたから」


「あ、あはは、ありがとう」



ヤベーよ


俺の為に砂糖多めにしてるよ


いや、スゲー嬉しいけどさ


俺の為してくれてんだから



「銀さん、冷めない内に早く食べて下さいね」


「お、おう」





・・・・しょうがねー


ここは男、坂田銀時



いっきまーす!!!!!!!









バクバクバクバクバクバク













「銀さん、どうですかお味は?」


「う"っ、う"んスゲー美味い"」



ヤバイヤバイヤバイ吐きそう!!


まぢで吐きそう!!!




「本当ですか??良かったぁ!」



お妙は嬉しそうに微笑んだ








・・・・だから






そーいう顔は反則なんだってば







「銀さん、おかわりもありますよ」


「え"、もういいかな、何て・・」


「食べるだろ?」


「はい・・・・」











おわり(笑)
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