R-18

□旅行
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カラカラ…

「うわぁ…」
「いい景色だろ?」

入った瞬間、笠原は堂上がいることを忘れて海を一望できる景色に見とれた。

「郁」
「っきゃ!」

いつまでもそこに居る笠原に痺れを切らした堂上は笠原を湯に引っ張った。
その反動で思いっきり突っ込んだ笠原だったが堂上の支えに寄り怪我はなかった。




「あのー…篤さん」
「なんだ」
「え、と、もう少し、離れませんか?」
「なんでだ?」
「なんでって…」

笠原は後ろから抱き締める形になっている堂上に必死になっていうが当の本人は全く気にしていない。

「…郁」
「あつし、さん?」

うなじに顔を埋めた堂上
そんな堂上に笠原は戸惑った。

「ビキニ、似合ってた」
「っ」
「欲情、した」
「あつしさ」
「限界だ、郁」

真っ赤になる笠原を余所に堂上はゆっくりと肌に手を滑らせながら下に下げていった。

「あ、つしさん」
「…郁」
「ん」

優しい口付けを交わし、ゆっくりと頭をなでる堂上にそっと甘えるように笠原はもたれ掛かった。

「ぁ」
「聞かせろ」
「ん、あ」

下を下ろしていった手で撫でる。
反対の手でしっかりと笠原を抱き締めた。

「あつ、しさん」
「息を吐け」

ー少しキツイ

そういって微笑み、愛撫を早くしていく堂上に従い、息を吐き、力を抜いていく。


「さっきちょっと意地悪したからもういいか」
「ん、あつ、さ」
「ん?」
「キス、したい、で、す」
「っ…阿保」

力強く笠原の唇を奪い、そのまま腰を進めて行った。

「ん、ふ!」
「っは」
「っ、はげ、し」
「…っ悪い、つらいか?」
「、平気、」
「…郁」

全てがおさまり、馴染むまで動かずに

頬に

額に

目元に

至るところにキスをした。



「ん…」
「動いても平気か?」
「ん、大丈夫」

その一言に

堂上はもう一度、深い口付けをすると

ゆっくり腰を動かし始めた。
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