記念物・お題

□君は俺のもの
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――――――

気が付けば眠っていた

「……あ、れ」
「起きたか?」

隣を見れば、堂上が髪に触れていた

「篤さん…」
「体は?」
「大丈夫…」
「そうか」

安心したように堂上は微笑んだ
そしてそのまままた唇を奪う。

「ん…」
「郁」
「何?」
「…あまり容易く男について行くな」

抱き締めて腕の中に収める

「心配で仕方がない」
「…ごめんなさい」
「これからは気を付けろ」
「うん…」
「自覚しろ、馬鹿郁」

そういって

堂上は笑った

郁もそれにつられて笑った





それからというもの

郁に言い寄る男子には

柴崎

堂上

この二人の攻撃を受けるようになった


「なんで柴崎まで」
「当たり前じゃーない」

ニコッと微笑む柴崎に思わず後退る郁

「あんたをイイ女にしたのは私と教官。それなのに今更他の男になんてやらないわよ」

微笑んでいるのに

悪魔に見えるのは

なぜだろうか

と思いながらも

お礼を言った郁であった

end
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