R-18

□我慢出来ない2
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「先生」

その声に振り返れば、手には大量のプリントをもった、主席、手塚光がいた。

「これ、プリントです」
「ありがとう、助かるわ」

それを受け取った瞬間、手が触れた。
それにときめく私にため息をついた。

―相手は生徒なのよ

「…先生?」
「ぇ、あぁ、ごめんなさい、気を付けて帰ってね」

そういって立ち上がった瞬間

力強い手に引き寄せられた

「先生」

耳元に聞こえるのは、手塚の吐息混じりの声


「…手塚?」
「……先生」
「どうしたの?ほら、離しなさい」
「……いつまでその態度でいるつもりだ?」

その口調に驚いた

「手、塚君…?」
「先生」

ドキン

胸が高鳴る

何でこんなに高鳴るのか

きっかけは

いつなのだろうか

きっとそれは

あのときから


―――――――

「先生!」

男子生徒に声を掛けられた。

「どうしたの?」
「ここ、分からなくて」

そう言われたら、教えるしかない

だから隣に腰を掛けた

そして覗き込んだ。

そしたら

視界が変わった。

「……は?」
「……先生」
「ちょっと、何してるの?」
「何って…先生、処女ですか?」
「は?」
「こんな状況で何してるのって…」

たしかにそう思われても仕方がない
机の上に押し倒されて手首を掴まれた。
そんな状況で何してるの、なんていうのはおかしい。

でも

そうしかいえない

「離れて」
「嫌です」
「叫ぶわよ」
「口塞ぎますから」

にこりと笑う男子生徒の表情に鳥肌が立った。

その時

ガラ

ドアが開いた

「!?」
「ぁ…」
「何してるんだ」

そこには部活のユニホームを着ている手塚が立っていた。

「てづ「何してるんだ、お前」

その声に男子生徒は固まった。
手塚は無言で近付いてくる
そしてそのまま男子生徒を引き剥がした。

「て「出て行け」

パタン

ドアが閉まった。
その瞬間、手塚がユニホームの上着を渡してきた。

「え?」
「着とけよ、先生」
「…いいの?」
「あぁ」

その時

手塚は一切手を出してこなかった。

それがすごく印象的で

記憶に残った

それから凄く惹かれていった。

――――――

「先生」

ふと名前を呼ばれて顔を上げれば目の前に手塚の顔があった。

そっと頬を撫でられる

それにつられるようにそのまま目を閉じれば、そのまま唇を奪われた

「……手塚、君」
「…いいか、先生」

その一言に

私は

頷いた
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