記念物・お題

□復活企画小説1
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「あぁああああああ!もう!!」

バン!!

「意味わかんない!!」
「ちょっとー…いきなり何?」

カーテンを開け、叩いた本人、笠原を柴崎は睨みつけた。

「何時だと思ってんの?」
「あ、ご、ごめん」
「もう気分が台無しよ」

ゆっくり体を起こすと柴崎は腰掛けた。

「で?なんなんよ?」
「…これ」

笠原から渡された物を見る。

「……なにこれ?」
「なんでもタスクフォースで夏休みに子供達に無料で勉強教えるんだって。」
「…あんた出来るの?」
「だぁから困ってんじゃなーい!!」
「なんで数学?あんたどう見ても理系じゃないでしょう」
「だってぇー」
「何?」
「班で分けられたもん。」
「…なるほど、なら納得ね」
「あー、柴崎ぃ」
「はいはい、分かったわよ。ほら、どこがわかんないの?」
「あー、柴崎大好きぃ!!」

――――――

「今日から勉強会が始まる」
「手塚は大丈夫と思うけど笠原さん、大丈夫?」
「た、多分?」
「安心しろ、小牧。笠原は俺と柴崎で教育した」
「っ」
「それなら安心だね」

小牧はそういうと「じゃあ行こうか」というが笠原が固まったままだった。

「おい?笠原」
「あ、先に行ってて」
「?あぁ」

そんな笠原を不振に思った手塚は声をかけたが小牧の後を追った。

「郁」
「っ?!あ、教官」
「…あの約束は、忘れてないからな」
「っ、は、はい」
「頑張れ」

ポンポンといつものように頭を撫でられても安心するどころか

―心拍数が上がる!


そう思うながらその場を後にした。



――――
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