記念物・お題

□復活企画小説1
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「こらぁ!走り回るな!」

バタバタ走り回す子供達を注意したり高校生に苦手な数学を教えたり

「つ、疲れたぁ」
「お・つ・か・れ」

コトンと言う音がする方を見れば柴崎が飲み物を置いていた。

「ありがとー」
「どういたしまして」
「あれ?教官は?」
「…先に帰った」
「何かあったの?」
「…べ、別に!」
「ふーん…」
「っ……べ、別に、その」
「はいはい、分かった分かった。」
「ちょ、ちょっとー!」
「ほら、可愛くしてあげるわよ?」
「い、いいってば!」
「なーに?」
「っ……ね」
「ん?」
「っ…じ、じつは」


―――――

「は?そんなこと言われたの?」
「う、うん」
「はー、教官も男ねー」
「ちょ、どうしたらいいか考えてよ!」
「だって

『勉強会頑張ったら一日中抱いてやる』

でしょ?」
「う、うん」
「もう素直に抱かれなさーい」
「え」
「教官だって男。あんた前にして食わないわけないじゃない。」
「人事だと思って…」
「人事だもの」
「し、柴崎ぃー」
「でも結果、頑張れたんでしょう?」
「っ…あ、篤さんに触られるの、嫌いじゃない、もん」
「………」
「?柴崎?」
「あぁぁああ!強いお酒下さい!」
「え、飲みすぎ!」
「五月蝿い!あんたのせいよ!」
「えぇ?!」

勢いよく飲む柴崎を止めることも出来ないどころか柴崎から言葉攻めに合う笠原

そんな様子を居酒屋にいた図書館隊員はおそるおそる見つめていた。
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