記念物・お題

□復活企画小説1
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笠原から連絡を受け、手塚と堂上が居酒屋についたときは悲惨だった。

柴崎が酔いつぶれ

そんな柴崎を狙う男達を笠原が思いっきり殴り飛ばし

酔いつぶれた柴崎が妖艶になっているせいか男達が絶えないどころか何故か女達まで。

そのせいで笠原はもう必死に柴崎を庇っていたのだった。

「!郁!!」
「あ、篤さん!!もう、助けてください!!!柴崎の馬鹿ー!!!」
「んー…」
「お前ら、麻子から離れろ」

堂上が笠原を庇い

キレ気味の手塚が柴崎にたかる男や女達を睨みで怯ませ柴崎を抱き締めた。

「何してんだ、お前ら」
「す、すいません」
「こいつ、連れて帰ります。」
「あぁ、すまなかったな」
「いえ、元は笠原とこいつが悪いですから」

手塚は頭を下げるとそのまま柴崎を抱き上げ居酒屋を後にした。

「怪我は」
「…」
「郁?」
「ちょっと、噛まれました」
「噛まれた?どいつだ」

殺気立った堂上に慌てて笠原は堂上の目を手で覆った。

「…郁」
「だ、ダメです!噛まれただけですから」
「……帰るぞ」
「え、ちょ」

思いっきり引っ張られ、居酒屋の金を払うと堂上は笠原の腕を掴んで家に向かった。



―――――――

「あ、篤さん!」
「……馬鹿郁」

玄関に入るなり堂上は思いっきり笠原を抱き締めた。

「あ、あの」
「心配した」
「す、すみません」
「明日は非番だ」
「…は、はい」
「覚悟はいいな」

そういうなり堂上は郁の手に指を絡め壁に押しつけ熱い眼差しで郁を見つめた

「あつ、しさん」
「今日は寝かせない」
「っ…」
「お仕置きも兼ねるが」
「っ!」

そっと頬にキスをされそのまま輪郭をなぞられる。

「勉強会を頑張った褒美だ」

「一日中、抱いてやる」


その一言に


笠原は

一瞬で

真っ赤になった
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