記念物・お題

□復活企画小説6
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「…郁」
「にゃに?」
「……お前は俺を試してるのか」
「??んー?」
「っ、こら」

そんな状態の郁が擦り寄ってくる。

―あぁ、くそ

―今日は酔わせる予定じゃなかったのに

―柴崎め

気を利かしたのか、大胆に胸元が開いた服装に着替えさせ笑顔で郁を渡してきた柴崎に八つ当たりしながら、擦り寄ってきた郁の頭を撫でる自分に再びため息をついた。


「っー、こら、馬鹿郁」
「んー…」
「…阿保」
「えぇ?っんん」

強引に唇を奪えば、郁はどれに嬉しそうに応え出す。

「っ、郁」
「篤、さん…大好き…」
「っ…」

ふにゃり、と笑うと

郁はそのまま

ぶっ倒れた。

「?!郁?!」

「スー…」

「……」

「スー…」

「起きたら覚えてろよ」

堂上はそう呟くと

郁を再び抱き上げ

寝室に向かった。


end
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