R-18

□我慢できない
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「でねー」

恋話に花を咲かせるのは隣にいる派手な友人
その友人の隣で私は黒髪を括っていた。

「ほんと、柴崎、恋愛しないねー」
「縁がないからねー」

―本当のことなんて言えないわよね

そう思いながらふと廊下を見ると、黒フチメガネをかけた、手塚先生がこちらの方に向かって歩いてきた。


「あ、先生!どうしたの?!」

それに気付いた友人が先生に食いつく。
先生は女子の中で一番人気がある。
顔にスタイルに、勉強も運動神経もある。
だから尚更、人気が出る。

「いや、柴崎に用があって」
「どうしたんですか?」
「ちょっと来れるか」
「あ、はーい。じゃ、行ってくるわ」
「柴崎、ズルイ」

そう言いながらも友人は手を振ってくれた。
そんな友人に振り返した後、先生の後を追う。

―ガラ

準備室ドアを開く

中に入るとそのまま閉められ、鍵を掛けられた。

「せんっ!」

振り返る前に腕を引っ張られそのまま唇を塞がれた。

「ん、ふ…っせんせ、」
「はぁ…麻子」

ドキン

胸が高鳴る

「どうし、たの」
「……」
「…先生?」

その言葉を言った瞬間

視界が変わった。

ソファーに押し倒された

「……今は二人きりだろう」
「ごめんごめん」

拗ねた先生を可愛いとかいうのは末期なのだろうか




この先生、手塚光と付き合いだしたのはもう一年も前になる。

告白してきたのは、もちろん手塚だ

勿論、OKをした

私も惹かれていたから

今では、親にも認めてもらえている。

説得は物凄く大変だった。

でも

光が必死になってくれたから

私も頑張れた

だから

卒業と同時に私は光と住むことになっている。

そのためには高校にバレてはいけない。

だから基本的には高校では関わらない。

だから

今日の光の行動に驚きを隠せない


「麻子…」

そういって私に甘えてくる光は私にか見せない光だ。

「どうか、した?」

そんな光の頭を撫でる。
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