tns/utpr/pksp/krk

□小さい君と大きい君
1ページ/2ページ





それは突然かかってきた…

いつものようにシルバーに付きまとって、好きだとか、愛してるだとか言って流されてくれるお前がいて…そして今日が過ぎていくハズだった。
そうハズだったのだ…


PiPiPiPi〜♪←電話


「はい、もしm「あ、ゴールド?あたしよ、あ・た・し」

「あ、ブルー先輩じゃないですか!なんか、用事っすか?」

「うん、ちょっと頼みがあるんだけどいいかしら?」

「え?はい、いいですけど…」

「ありがとう!君ならいい返事、くれると思ったわ!あのね…」


ここで俺がちゃんと断っていればこんなことにはならなかったのに…
まぁ、断るって手段は元々使えなかったんだろうけど…

そしてブルー先輩が言っていた場所にシルバーと一緒に来た
実は何故ここに来いと言われたか内容はよく知らない。
何故かは言われなかったから…
ただ来いと言われた。
…逆らえるハズがないよな、うん


「なぁ、ゴールド…、本当にここであってるのか?ブルー姉さんどころか誰もいないが…」

「ここに来いって言われたのは確かだぜ?何でかは知らねぇけど…」

「…そうか…」


心なしか嬉しそうなシルバー
ブルー先輩が関わると表情が和らぎ、分かりやすくなる…極端に。

それを俺に向けてくれればいいとかは断じて言わない。
思ってても言わない、俺は高望みはしない主義だから
今、シルバーが俺を好きでいてくれればいいとか、恥ずかしいことを考える俺。
そんなことを考えていると俺たちを呼び出した張本人のブルー先輩に続きレッド先輩、グリーン先輩が来た

俺は分かる
ブルー先輩が見えてから横にいるシルバーの目がキラキラしてることが…
顔を見なくたって分かる

それなりに長い付き合いだし、恋人…だから。

何でも分かるわけじゃないがこれだけははっきり分かる

シルバーはシスコンだ。


「あら、もう来てたの?早いわね〜」


というブルー先輩に続き
レッド先輩が


「ゴーは意外と真面目なんだよな!約束は絶対に守るし」


なんて自分のことのように話す
そんなレッド先輩を見てグリーン先輩は少し不満そうに


「…じゃあお前はゴールドの爪の垢を煎じて飲めばいい」


なんて鼻で笑いながらレッド先輩を挑発している

この光景はこの三人が揃うからこそ見れるんだなーとしみじみしながら見ていると急にブルー先輩が話を振ってきた


「そうそう!今日は頼みたいことがあって二人を呼んだのよ」

「あ、はい…で、何で俺らを?」


と返すとブルー先輩が悪どい笑顔で俺を見た


「(あ、嫌な予感…)」

「フフ、ゴールドこれを飲みなさい!」


といきなり俺に目掛けてブルー先輩がビンを投げてきた
ちなみに色は緑がかった変な色…飲んだら来年の運まで奪い取られそうな感じだ


「あ、危ない!ゴールドッ!」


と俺目掛けて飛んできた薬品をシルバーが弾こうとした……はずが…


「んぐっ!?」


シルバーは見事にキャッチした…ちなみに口で、だ


「え、ちょ、シ…シルバー!!大丈夫か?」

「んく…あ、ああ…今のところ…はな」

「んもう!シルバーったら…まあ、これで結果がわかるわね!」


と弟分が飲んだのにあっけらかんとしているブルー先輩…


「…なあ、ブルー…飲んだのシルバーだけどいいのか?」

「ブルーが気にしてないんだからいいんだろ」


と何故か逆にレッド先輩とグリーン先輩のがシルバーの心配をしている始末
てか、その言い分だと俺は飲んでもいいみたいな言い方!まあ、シルバーが飲まされるくらいなら俺が飲むけど…


「ちょ、ちょっと先輩!何を飲ませたんですか!?」

「ああ、それな…俺が作った薬、でな…」

「え、グリーン先輩が?」

「わ、悪いな…結果が知りたくてブルーに悪のりした…」

「…俺、も…」

「レッド先輩まで…」

「まあ、いいじゃない!結果が出たら教えてね」


と、シルバーを気にせずに軽快に帰るブルー先輩
後の二人は罪悪感があるのか足取りが重そうだ…


「…とりあえず帰るか…シルバー、立てるか?」


と一応、聞いてみた、が意外な答えが返ってきた


「…無理、だ…ゴールド…おぶってくれ///」


ちょ、えええええ!
え、何?デレ期?いつもならどんなに辛くても立てるとか言うのに!
…まさか、この薬品…ヤバい系?デレとか発しちゃう系?いやあああああ///(軽くキャラ崩壊)


「あ、じゃあ…来いよ」

「…ありがとう///」


と、まあこんな感じで二人とも恥ずかしくて会話はなく家に着いた
てか、途中からシルバーがめちゃくちゃ軽くなった気がするんだが…気のせい、か?
と思いながら寝室へ。やっぱり、な…薬飲んで辛いだろうから寝かせないとな…と思い、ベッドに寝かせて気が付いた


「シ、シルバー!?お、お前…ちっちゃくなってる!?」


そう、シルバーが小さくなっていた
途中から軽くなったのはこれが原因か!


「…ゴールド…すきっ!」

「……え?」


これはまさかの思考回路までもが幼児化して、る…?


「…ゴールド?」


俺が何も言わないのが寂しかったのか涙目+首をかしげ、しかも俺のが大きいため上目遣いになっている状態だ
もうめちゃくちゃ可愛い!…が小さくなったシルバーに手は出せない。


「俺も好きだよ、シルバー…俺、ブルー先輩に用があるからシルバーは寝てな」


と布団に寝かし付けた…はずなんだが俺が部屋から出るとシルバーもテトテトと歩きながらついてきて足にしがみついて離れない…
しょうがない…このまま電話するか…


PiPi〜♪


「はいはーい!ブルーさんよ!」

「(早っ!)…あの、ゴールドなんですけど…」

「うんうん、分かってるわよ〜」

「…そうですよね…それであn「あ!もう結果出た?」…あ、はい」


シルバーの異変を話そうとしたらブルー先輩に遮られ


「じゃあ今から皆でゴールドの家に行くわね!」

「え、ちょ、あの…」

「またあとでね!ゴールド」


と一方的に切られた…
あ、今思った…シルバーが思考回路が本当に幼児化してたらブルー先輩に取られちゃうじゃん。
それは嫌だな…と考えている内に先輩らがやって来た


「…失礼するぞ」

「お、お邪魔します…」


二人は罪悪感たっぷりな顔だがしっかりと挨拶はしてきたのに加え…
ブルー先輩は


「シルバー!シルバーは何処かしら?」


と第一声がこれ…
お邪魔します、くらい覚えましょうよ!


「…ここにいますけど」


と、足から離れないシルバーを優しく諭し(じゃなきゃ泣きそうになるから!てか、泣いてるから!by.心のゴールド)抱き上げ三人に見せた


「小さく、なっちゃった…の?」

「え?知ってて飲ませたんじゃ…」

「いや、俺が作ったのは媚y「ちょ、グリーン!」…あ」


勢いよくレッド先輩がグリーン先輩の口をふさぐ…
だけど、俺にはばっちり聞こえましたよ


「媚薬って何ですか?しっかり話してくださいね?」


シルバーに見えないように優しく笑ってみせた
ちなみに俺は起こった時の笑顔は般若並らしいからシルバーには見せられない。嫌われたら嫌だし…


「もうグリーンのバカっ!」


ブルー先輩はあまり怖がっていない、が二人はめちゃくちゃ震えながら答えてくれた。
しかも正座しながら。…そこまでは怒ってない、が反省してるんだろうから言わないでおこう


「…本当は俺がレッドに飲ませるために作ったんだが…」

「俺が嫌だ…と言ったからブルーにあげようっていう話になって」

「それで、ブルーがゴールドに飲ませようとして、な」

「…現在に至る、と?」


二人が頷くのを確認し、ブルー先輩を見ると本人は全く悪くないと言うような笑顔でこちらを見ている
ブルー先輩に言っても無駄と諦めシルバーを抱き抱えた


「内容は分かりました。ただ何で媚薬じゃなく幼児化になったんですか?」

「多分、調合ミスだ…すまない」

「…こんな可愛いシルバーを見れたんでチャラにします、がいつ戻ります?」

「…約一週間くらいだ」

「ちょ、元々は媚薬ですよね?なのに一週間も?」

「いや、媚薬の効果なら二、三時間だ…ただ調合の配分を間違えたとなると一週間くらいだろう」

「なるほど…分かりました」


とこっちが真剣に話しているのに、ブルー先輩はシルバーにちょっかいを出したいのかウズウズしている


「…抱っこしたいんですか?」


と不機嫌気味に見ながら言うと嬉しそうに頷くブルー先輩…


「ええ、だって懐かしいんですもの!」


ああ、ブルー先輩もシルバーも…辛い過去があるんだよな…


「…はあ、落とさないでくださいよ?」



_
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ