愛する君と

□終わりと始まりの日
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陽が暮れ部活に励んでいた氷帝学園の生徒達は各々帰宅の準備をしている。


男子テニス部の部員達も同様でレギュラー専用の部室にいる彼らもまた帰る支度をしていた。



「準備終わったよー。」


開けていい?


奥にあるミーティングルームの方から女の子の声がした。



「あ、はい。大丈夫ですよ。」


女の子に声をかえしたのはこの中で1番最後に着替え終わった長身の銀髪の少年であった。


「じゃあ開けるね〜。」


という声と同時にミーティングルームの扉が開き氷帝学園の制服を着た女子生徒が出て来た。


髪は軽くパーマがかかって肩くらいまであり、
瞳はパッチリ唇はふっくらスカートは膝上という今時の女の子である。
当てはまるとしたら彼女は美少女に入る部類だろう。


彼女は部員200人はいるであろう男子テニス部唯一のマネージャーだ。
氷帝学園のテニス部は人気があり、レギュラーと準レギュラーにはファンクラブまであるほどの女子からの注目が高い。

その為そんな彼らと近い位置にあるマネージャーはなにかとファンクラブからのイジメや嫌がらせが多い。

彼女の前にも何人かマネージャーは存在していたが、虐めや嫌がらせに耐え切れず辞める者がほとんどであった。
ならばファンクラブの中からと考え採用したがそれも無駄に終わった。


そんなことが続きいつのまにかマネージャーはいなくなり自分達で雑用をする日が続いた。
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