愛する君と
□ドキドキ!!初デート♪〜その1〜
1ページ/3ページ
「えっ…今、なんと?」
茜はポロっと携帯を落とし双子の妹であるルリの発言に驚愕したのであった。
第4話
『明日宍戸さんに駅前案内してもらうって言ったんだけど……茜ちゃん。聞いてる?』
驚愕な表情で固まっている茜を見てルリは苦笑した。
「え?宍戸?宍戸ってあの宍戸!?あちこち傷だらけでテニス馬鹿の中でも1、2を争うテニス馬鹿で、女の子に免疫がなくてすぐ顔赤くしておまけに下ネタにも顔真っ赤にさせる純情ボーイと呼ばれるあの宍戸さんちの亮君のことでしょうか!?」
『…でしょうかって言われても茜ちゃんのお友達の宍戸さんしか知らないから。』
ルリは引いた表情で茜を見た。
「え!?なんで?どうして?いつ!?」
『散歩してたら公園で偶然あったの。お買い物の帰りだったみたいだよ。』
「買物??どこの公園であったのさ。うちの近くに公園…ないよね?」
茜は宍戸の家の付近に公園があったことを思いだした。
「…亮ん家からうちまで30分‥40分はかかるよ。そんな遠いトコまで散歩いったの?でも出て行って30分くらいでルリ帰って来たよね?計算、合わないよねー?ルリ〜?」
ジトーっと茜はルリを見た。
『……うっ。』
ルリは茜から視線をそらした。