永遠をアナタに

□すべての初まり
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‐チュンチュンチュン…‐


日が昇り始め、河原の土手をジョギングする人が通り過ぎる場所にポツンと人影がそこにはあった。



『………………。』


その人物はただ呆然とその場に立ち尽くし川を見ているように捉えることができる。


『………。』


心地好い風が吹き立ち尽くしている者の身につけているペンダントと膝よりも短いスカートを揺らした。

腰まで真っすぐに枝毛1つ見当たらない髪にセーラー服を着ている後ろ姿は女性のようだった。
女性と言うより顔つきからして少女に近い。


『…………。』


少女は俯きふるふると震え






『ここ何処!?』


と空に向かって叫んだのだった。















第壱話











『‥ゼェハァゼェハ……ケホッケホッ喉痛っー。』


肩を上下に動かしながら少女は辺りを見渡した。


『………日、本?』


陸橋の上を電車が走り去り、河原の向こうには住宅街が広がっている。


『‥って、いやいやいや何故に日本!?私エジプトにいたはずなんだけど……』


少女は頭をかかえ自分が今ここにいるまでの経緯を思い浮かべた。
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