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□イニシャルG…ver.グリーン
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「グリーン!」
「…##NAME1##?」
「助けて…っ、」
「!?」
涙目+上目遣い…?
反則だろそれ…。
いや、今はそれどころじゃねぇか。
「なんだ!?」
「…ほんと、無理なの!
なんとかして…!!」
「お、おいっ!」
終いには抱きついてくる始末…。
一体なんだって言うんだ?
「まて、落ち着け##NAME1##」
「無理!怖いの!」
「なにが怖いんだ?」
何かに対して怖がっているのは、
見ていて解るが。
それがなにかは解らない。
##NAME1##が虫や鳥を
苦手にしているのは知っている。
だが、ここはジムの中だ。
鳥ポケや虫ポケはいないはずだが…。
「Gで始まるあいつ!」
「…あぁ、ゴキブ…」
「言わないでよぉっ!」
「…ぐっ、」
反則だ。いや、今のは俺が原因か。
いつもの##NAME1##からは想像できない
ものすごいか細い声で、
俺にそう言った。
…普通に可愛いじゃねぇか…
「解った、##NAME1##はここで待ってろ。」
「いや…。」
「……でもお前、怖いんだろ?」
「…グリーンとなら、大丈夫…。」
「!?」
…………
可愛い者勝ち。
こいつの笑顔には、
どうも弱い気がしてならない。
(っつーか、どこだよG…)
(確か向こうに…きゃあ!飛んだ!)
(…役得だな。)
(ちょっとグリーン!ニヤけてないで、早くやっつけて!)
20110920