本棚

□大好き!
1ページ/3ページ



始めまして、##NAME1##です!
今屋上に行こうとしてるんですが…。


「…腹、減った。」


「れ、…レッド先輩…。」


屋上への階段を登っていると、
服を持たれ振り返った。
すると、真っ赤な瞳の幼馴染が
私の目を見てそう言ったのだ。


屋上に着いて、
給水タンクにもたれながら。
お弁当を開ける。


「もー、レッド先輩!
私はお弁当箱じゃ無いんですよ?」


「知ってる」


「もー。」


などと言いながらも、
私のお弁当を差し出しているあたり
私は彼にはとっても
甘いと言う事を実感させられる。


「グリーン先輩はどうしたんです?」


卵焼きを食べながら、
私はレッド先輩に聞いてみた。


「…ウザいから置いて来た。」


もぐもぐと口を動かしながら、
レッド先輩は言った。


…って言うか、
グリーン先輩不憫…。


「てめえ!レッド!!」


「あ、グリーン先輩!」


「グリーンうるさい」


「置いてくなよ!探したんだぞ!」


つかつかとレッド先輩の前に立ち、
次には隣に座った。


「よぉ、##NAME1##。」


「こんにちは!」


言い終わると私にも挨拶をしてくれた。


「なんでいつも置いてくんだよ!」


「グリーン遅いから」


「クラス違うんだから、
当たり前だろうが!」


いつも通り、二人は口論を始めた。
…と、言うか
グリーン先輩が一方的にわめいている。


でも、これがいつも通り。


私が二人と一緒にいるようになったのは、
つい一ヶ月前に…
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ