本棚
□ベタな天然
1ページ/1ページ
##NAME1##。
彼女は究極の天然だ。
知らない奴について行くわ
なにも無い所で転けるわ
ポケモンを捕まえたボールを
間違って鍋に放り込もうとするわ
主人がこんなんだからか、
##NAME1##の捕まえたポケモンは
自分からモンスターボールから出て来て主人を守ろうとする。
この前だってウバメの森で迷って。
##NAME1##の両親や、ポケモン達。
俺や、たまたま下山していたレッドが
ウバメの森をぐるぐるまわっていたら
案の定、オニドリルの巣の中で
眠っていたなど…。
覚えているだけでもかなりのモノだ。
本当に毎日のように、
いなくなったりポケモンに拉致されたりと。
正直ワザとやっているのかと、
疑問が浮かんだが。
考えても考えても、
演技では無い事を
思い知らされるだけだった。
この間レッドに飯を持って行ってやった時に
レッドに##NAME1##の事を聞いてみた。
「##NAME1##は、ポケモンに一番近い。」
…と、そう言った。
次に、##NAME1##は
これだけ手のかかる奴なんだと。
そう言うと、レッドは
「じゃあグリーンは、
なんでいつも##NAME1##を気にかけてるの?」
と、言われた。
「そりゃあんなのほってたら
………あれ?」
……解らなくなった。
##NAME1##は、なんだ?
俺はなんで、こんなに
##NAME1##に振り回されてるんだ?
いや、俺が放っておけないだけか…。
そうだ、あの時レッドにそう言われなければ。
あいつに気付かされなければ、
##NAME1##に自分の気持ちを
伝えようなんざ、思わなかった。
##NAME1##。
今までなんでこんなに
こいつに惹かれてたなんて。
どうして気づかなかったんだろう。
ちゃんと言おう。
##NAME1##に、好きだと。
(##NAME1##!)
(グリーン?わあっ!)
(大好きだ、これからはずっと##NAME1##と一緒にいるからな!)
##NAME1##を抱き上げると、
にっこりと花のように笑った。
20110919