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□イニシャルG…ver.レッド
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「れ、レッドさん!レッドさん!」
「##NAME1##?」
どたばたと走って来て、
##NAME1##は勢いあまって
俺に抱きついて来た。
…って、なにこの状況?
「…どうかした?」
「あ、あ…あいつが…っ、」
「………?」
………………あいつ?
「あ、あっち…いて、
も…なにがなんだか……」
泣いている##NAME1##を
放っておける訳もなく。
俺は##NAME1##をなだめながら
話をゆっくり聞いていった。
「ゆっくりでもいいから、
なにがあったか話して。」
「あ、あいつ…」
「まず、あいつって誰?」
ここは洞窟だから、
まず俺たち以外は
ピカチュウ達しかいないはずなんだけど。
「………黒光りした、奴………。」
「…ああ。」
ゴキ○リか。
やっと正体が解ったけど、
こう服をずっと持たれてると
ちょっと困る。
「…##NAME1##、ちょっと離して。」
ぶんぶんと首をふって、
イヤイヤする。
その必死な顔は
中々そそられるけど、
ずっとこのままにしておくにはいかない。
ゆっくりと##NAME1##の手を解いて、
俺は奥に進んで行った。
(…あれじゃあ我慢なんて無理。)
(でも、時々なら、…いいかも。)
20110920