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□番犬×2
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「…あ、レッドさん!」


「………##NAME1##?どうかしたの?」


「どうかしてるのは
確実にレッドさんでしょ?」


私がそう言うと、レッドさんは
目を丸くしながら。
可愛く首を傾げた。


「……なんで?」


「だって、下山してるの
珍しいじゃないですか?」


「あぁ、なるほど。」


理解したのか、うんうんと
首を上下に動かす。


…ぷっ、小動物みたい。


「##NAME1##?」


「あぁ、ごめんなさい!
いや、レッドさんがガーディに見えました…。」


「…………なんで?」


「だって、仕草が似てたから!」


「……ふうん。」


レッドさんは、興味なさそうに
頭の上に乗っている、
ピカチュウと遊びだした。


「それはそうと、本当にどうしたんですか?」


「……ゴールドに、呼び出された。」


「……ゴールド君、に?」


私の返しに、レッドさんは頷いた。


「………なんで?」


「……さぁ。」


……謎は深まるばかり…。


ある程度沈黙が続くと、
大きな声と共に
ゴールド君がやって来た。


「レッドさん!来てくれたんッスね!
って、あれ?##NAME1##さんも?」


まさか俺の応援ッスか!?


と、言いながら。
私の手をぶんぶんと振り回す。


「いや、私は今たまたま
レッドさんと会っただけで…」


「今からレッドさんに、
勝負を挑む所ッス!
##NAME1##さん、見ててくだ…あ?」


「…レッド…さん?」


「…………」


そこには、私の手を取って。
ちょっと不機嫌なレッドさんがいた。


「ど、どうしたんッスか?」


「レッドさん、空気が黒い…」


「……行くよ。」


「えぇっ!?わっ、ちょっ…
ゴールド君!またね!」


「…はあ…」


私はレッドさんに手を持たれ、
結局そのまま、シロガネ山に
連れてこられちゃいました。


「……座って。」


「……………。」


………不機嫌。
レッドさん、超不機嫌だ…。


恐る恐るレッドさんを見上げると、
悲しそうな赤い目と目が合った。


「…どうすれば、伝わるの。」


「……はい?」


思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。


でもこれはレッドさんが悪い!
だっていきなり抱きついてくるんだもん!


「…と、どうしたんですか?
ゴールド君とのバトル、
私、邪魔しちゃいましたか?」


「……………はあ。」


んなっ!次はため息!?


「もーっ!なんだって言うんですか!」


「##NAME1##の事、好き。」


「………はい?」


「俺、##NAME1##が好きなの。
大事だし、独占したいと思ってる。
グリーンとなんて話して欲しくないし
ゴールドやシルバーとも、
なるべく近付けないようにしてたのに…」


しゅんとしたレッドさんをみて、
私は思わず吹き出した。


「あはっ、あははははっ!」


「……##NAME1##?」


突然笑い出した私に、
レッドさんは心配そうに
覗き込んで来た。


「頭でも打った?」


「大丈夫です!」


今度は笑顔の私に、
レッドさんはまた疑問符を浮かべる。

「私もレッドさんが、
だーーいすきなんで!
浮気なんてするはず無いし、
安心して私を側に置いて下さいね?」


私は嬉しくなって、
レッドさんに抱き付いた。


(あなたは私の番犬で)
(私はあなたの番犬ね)



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