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□番犬×2
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「##NAME1##!!」
「あ、グリー…わあっ!」
「グリーン?」
「帰るぞ。」
言うと、グリーンは私の手を引いて、
強制的にグリーンの家に戻らされた。
「…わっぷ」
「オイ、どう言う事だ?」
ソファに放り投げられたと思ったら、
その横にグリーンが座って
私の腕を掴んだ。
「…へっ?私、何か悪い事した…?」
目の前には、コメカミに
怒りマークを付けたグリーン。
でも、顔がにっこり微笑んでいる。
「…なにかした…だと?」
「ちょちょっ!待って待って!
本当にどうかしたの!?
私ただ、カスミと話してただけで…」
「それが種だ、バーカ。」
……むかちんっ
「……なにが言いたいのよ……」
「お前、もうあいつと話すな。」
「カスミと話すなって言うの!?」
肯定の意味か、グリーンは
そのまま黙った。
「…し、信じられない!
私とカスミが親友なのは、
グリーンだって知ってるでしょ!?」
「………だから、もっと俺に構え。」
「…は?」
いきなり、グリーンの顔が朱に染まる。
そして、つられて私も顔に熱が集まる。
「な、なんで…いきなり
そんな事…言うのよ?」
「……独占欲だよ、独占欲。
例えあいつであっても、
##NAME1##を渡したくは無いからな。」
「!!」
…ああ、いつも流される。
カスミには悪いけど、
しばらくはグリーン優先にしようと思う
今日のこの頃でした。
(…グリーンの奴!せっかく##NAME1##誘ってランチ行こうとしたのに!)
(…しゃーない、レッドでも誘うか。)
20110921