本棚
□また来ていーい?
1ページ/2ページ
「…は?」
「だから、聞こえなかったの?
家出して来たって事。
だから明日か明後日まで、
グリーン家に泊めてよね。」
いいよね?
言いながら、
勝手に部屋に入ってくるのは
オレの彼女である##NAME1##だ。
「…まず理由を聞かせろ。」
「………いや。」
「言え。じゃねーと匿わねーぞ。」
「……………解ったわよ。」
##NAME1##は不機嫌そうに呟いて、渋々だが少しずつ訳を話していった。
「………転勤?お前の父さんがか?」
「…うん。」
…##NAME1##の話によると、今までこっちで働いてた父さんが、イッシュ地方で働く事になったとか…
で、それにこいつも同行しなくてはいけないとの事。
「…それで、出て来てその後はどうするんだ?」
「…だから、グリーン家に…」
「…親に心配かけるようなバカをおくつもりはない」
そう言うと、##NAME1##は涙目になった。
…確かに##NAME1##の気持ちも解る。
が、さっきも言った通り親に心配をかけてるとはっきり解った以上は、追い返すほか無いだろう。
「…っ、グリーンの大馬鹿!!」
「オイ、##NAME1##っ!!」
部屋から駆け出て、外に飛びだした##NAME1##。
…外に飛び出て辺りを見渡すが、##NAME1##の姿はどこにもない。
「あいつ…ヨルノズクを使ったな…?」
俺もリザ―ドンを出して、あいつが向かったと思われるシロガネ山に向かった。
―――――――――
「…あ、グリーン。」
「うそっ、はや!!」
俺が息を切らして頂上まで来た時には、レッドと##NAME1##。
どちらも呑気に茶を飲んでいた。
「…お茶飲む?」
「茶はいらん!こいつをもらって行く!!」
「い、痛いってばグリーン!!」
ぐいと引っ張ると、抵抗する(当たり前か。)##NAME1##。
「…グリーン」
「あ、なんだ。」
レッドが話しかけてくるなんて珍しい日もあるもんだ。
「##NAME1##の話も、聞いてあげて。」
「………」
…解ってる。
俺はそれだけ言い捨てて、レッドのところを後にした。