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□また来ていーい?
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「座れ」
「もう座ってるわよ。」
・・・・・・。
沈黙が続く。
部屋には無機質な時計の秒針を刻む音だけ。
…先に言葉を発したのは、俺だった。
「…##NAME1##、俺はお前と離れたい訳じゃない。」
「じゃあどうして匿ってくれないの!?」
「お前にとっていい事…って事でもないだろう?」
「……そう、だけど…。私はグリーンと離れたくないの。」
##NAME1##は、涙を流しながらそう言った。
「…俺だって、離れたくない。」
「なら…!!」
「会いに行く。」
「グリーン。」
「俺が毎日、お前に会いに行ってやる。
毎日欠かさず、電話もするしキスもする。
俺だって離れる事はしたくないが…##NAME1##が両親を説得して、一人立ちできるようになったその時は…。
俺と##NAME1##、二人で住むって言うのはどうだ?」
にこり。
俺は微笑みながら##NAME1##を包んだ。
「…グリーン、なんかそれってプロポーズっぽい。」
「そのつもりなんだがな。」
「…顔も、赤いよ。」
「……そう言うお前も赤いだろ…。」
「ねぇ、グリーン。」
「なんだ……っ!?」
##NAME1##はいたずらっぽく微笑むと
「また来ていーい?」
そう言って、笑った。
20111120