本棚
□ハロウィン…ver.グリーン
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
ハロウィン。
それは子供が仮装などをし、近所の家に「トリックオアトリート！」と、菓子をせびったりする世界的大イベントである。
そう。目標はあくまで子供。
「…なのに、なんでお前が仮装してるんだ、##NAME1##。」
そう言って、俺は大きくため息をついた。
「……だって。近所でみんなが言ってた。
グリーンは頭硬いから、お菓子はくれないって。
…てことで、グリーンは石頭じゃなくて、ツンツン頭だよね？」
………色々誤解が残るが、あえてそれは聞かない方向で行こう。
と言うか、聞いたらめんどくさそうだ。
「…ねえ、これ似合わない？」
よりいっそうしずんだ様子で、##NAME1##は呟いた。
「……似合う似合わないの問題じゃなくて！」
「似合う？似合わない？」
言われて俺は、言葉につまる。
確かに可愛い。
「…可愛い。」
「ありがと。」
にこり。##NAME1##は微笑んだ。
…来年からは、俺の好きな格好させよう。
俺は心の中でそう誓った。
20111128