ぶっく

□可愛い
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「おい!椿!」


「な、なんでしょうか?」







可愛い











「お前って本当に睫毛バシバシだよな〜」




ポロリと安形が漏らす
一瞬椿以外の他の3人は安形に目をやるがすぐに仕事に戻った
一方椿はため息をもらし安形を見ている



「…あの会長、いつも言っているのですが
その言葉は僕にとって誉め言葉でもなんでもありませんが」


はぁと安形が小さく声をあげる


「はぁ!お前、そんな可愛い顔してるのによく言えたもんだな」



「な、何を言うのですか、会長!?」



そんなワケありません、とドンと机を叩いた
そんな椿の反応を楽しむかのようにニヤニヤ安形は笑っている


「まぁまぁ椿くん、誉め言葉も人それぞれですわ」


「〜〜〜っ!だが……」


高校男子に可愛いは………と、うじうじ呟く



「まぁ椿ちゃんはイジると面白いしね
な、安形」



「面白いんじゃねぇ、可愛いんだ!間違えるなミチル」



「…………」



「〜〜っ会長のばかー!」





椿は恥ずかしさのあまりに生徒会室から出た
廊下にドタドタ音がなる

それをポカーンと見ていた残りの生徒会員はしばらくするとクスリと笑い始めた



「あ〜がた〜!いつか本当に嫌われちゃうよ〜」


笑い過ぎて少し涙が張っているミチルが言った
安形も負けず劣らず特有の笑いで笑う



「大丈夫だって〜〜
つーかアイツ、荷物ココ置きっぱだし
椿帰って来たら次はどう言ってやろうかな〜〜〜」




「あ〜あ、椿ちゃん変なところで抜けてるもんな……」


「まぁ!そこが椿くんの良いところですわ」




「な??椿って可愛いだろ」














fin





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