ぶっく
□ウソ
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椿視点
僕がパトロールで廊下をまわっていたら
会長がいた―……
「こんにちは久しぶりですね、
大変でしょうが受験頑張ってくださいね」
まぁ後輩の僕から言えることといったらこんなことだろう
僕は軽くお辞儀して
では、とだけ言い通り過ぎようとした
「う゛っ」
その瞬間―……
腕をぐっと掴まれた
「かっ会長!!!」
「かっかっか。今はお前が会長だろ」
「すみません、まだ会長という役職になれてなくて」
「なぁ椿さぁ
あの庶務の奴とはどんな感じなの」
「キっ、加藤のことですか」
な、なんで関係ないキリの話が入ってきたんだ!?
というか会長はキリをご存知なのか……?
「そうそう。相変わらず片思い
みたいな感じ続いてんの?」
「っ!!かっ、会長!なぜそっ、それを」
な、な、な、ななな、なぜ会長がそれを
これは密かに僕が暖めてきた想いのはずだ
それにこの想いは墓場までもっていく予定だったのに
それなのにそれなのに!
「かっかっか。元生徒会長なめんなよ♪」
さすが会長と言うところなのかどうか……
会長少し恐いです
「か、会長…このことは他の人には………」
「あ?わかってるって」
あぁよかった……
会長はめんどくさがりだが約束は守ってくれる方だ
このことがキリにバレたらもう今みたいに話しをすることもできなくなってしまう……
別に想いを伝えたいわけじゃないんだ
今まで通r
「今まで通りの関係で十分ってやつか?ん?椿。」
「っっ!!!」
「ホントにそれでいいのか??」
今度はちょっとバカにしたような
そんな会長らしい言葉だ…
はぁ、思わずため息がでた
「………会長にはすべてお見通しですね……
僕自身、意識しまいと加藤に近づこうとしない面もありました………
しかし、やはりそんなのは僕らしくないのかもしれません
どうなるにしても会長たるもの凛と構えなければ………
もう少し僕の心と相談してみます」
「かっかっか。やっぱりお前って頭かてぇな」
やはり会長はすごい方だ……
僕は僕らしく、うじうじしてはいけないな
「ありがとうございました。
それはでは僕は用事があるのて失礼します」
行かなければ。
今すぐに行かなければ
僕は
キリに会いたい
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