捧げモノ
□MISTAKE
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キリ→サス
「おっおい!？何のつもりだキサマらっ!」
「いえ、大したことではありませんわ」
「うるさいですと伝えて下さい」
「DOS(黙って大人しくしていろ)」
いきなりなんなんだ!？
それに今からは定例会議の時間のはずだ、こんな女子のおふざけに付き合ってはいけない
僕らは学園の手本とならねばならぬ存在、いきなり男子生徒の服を脱がすなど言語道断！！
……ん？服を
「って何をしているのだ!？」
「見てわからないのですか脱がしているんですと伝えて下さい」
「ズボンを穿いたままスカート穿くなどおかしいだろう」
「あっ!今日はこのみつ編みのウィッグにしましょう」
脱がす？スカート？ウィッグ？
ま、まさかまた……
「よ、寄るな！触るな！近寄るなぁぁぁ」
冗談じゃないまたあんな…前だって宇佐美を助けるために仕方なく、そう!仕・方・な・くやっただけだ
それに男には男のプライドがある。そんなおいそれと譲れないものなのだ!
「そっそうだよな、キリ!!」
「…アレ？キリは？」
キリのヤツ、なぜ今日に限って休みなんだ!
今こそボクの人生一の危機の瞬間だぞ!
登下校一緒に行くぐらいなら部活に来ないかー!
「まぁまぁ。今日のところは諦めて可愛くなりましょう」
「キリくんがいないのは好都合と伝えて下さい」
「さぁ早くこれを着ろ」
「うわあぁぁぁぁ」
◆◇◆◇◆◇
「さすがにこの格好にも慣れてきたな……」
「ほう、しっかり意識があるようだな」
「ですが、いつも通り可愛らしいですわ」
「会長可愛いですと伝えて下さい」
慣れてきた………女装に……くっ!女子めっ!!
それにしてもボクはこんな恥ずかしい格好を前にしていたとは……
会長として失格だ……キリに見られなくてよかった
金の髪…ミルクティ色の服…………
どれもボクにミスマッチじゃないか!!
早くこれを脱がないと――……
「脱いではダメですよ、今日はこの格好で椿くん…いえサス子ちゃんには校内巡回に行ってもらいます」
「は？う、丹生何を言って」
「脱いだらキリくんに今の会長の写真見せますと伝えて下さい」
「それに制服も巡回してからしか返さないからな」
「キ、キサマら〜〜」
あぁ会長のような人をまとめられる能力が欲しい、それかキリのツッコミが欲しい……
ふぅ。とは言え落ち着いて考えろ椿佐介
今の会話の中でキリへの先輩の威厳を守り、且つ、制服ともに腕章が返ってくる打破作は1つだけある……
「……じゅ、巡回に行ってくる」
「「「行ってらっしゃーい(と伝えて下さい)」」」
ボクの名前はサス子!正真正銘男だが、スカートとみつ編みの格好をした男の娘だ!!
この格好も早くも2回目!
今日もより良い学園とするために、〜〜///っするためにしょ、精進あるのみっ!〜〜///だっ!だが!
この巡回を終えたら、終えたら〜〜〜////
「い、いつかぐうの音もでなくしてやるからな!!」
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