ぶっく
□抱きしめたい
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フワフワと少し癖のある
あなたの髪ー…
手が触れるまであと5cm
4cm
3cm
2セン
「あっ!キリ!」
その刹那
くるりとこちら側を向いた
気づかぬようなはやさで手を戻す
この時ばかりは忍者でよかったと思った
「はいっ!なんですか」
「いや、なんでもない
なんかこの頃キリの様子がおかしく思えてな…
なにか悩みでもあるのか?」
あなたに触れたいです
なんて言ったらあなたはどんな顔をするでしょうか
きっと、真っ赤な顔で口をパクパクすることでしょう
あぁ、とっても愛しい
俺はいつになればあなたに触れられるでしょうか