出題&恋愛編

□Episode.31
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『ふー…、ようやく帰ってくれた…。
何か…どっと疲れたぜ…。』


あの後30分はたったと思う。

たまたま兄の携帯に仕事の電話がかかったから帰ってくれたものの……

もしかかっていなかったら居座るつもりだったんじゃねーか?


レ「お疲れー。スゲー兄貴だったな!!」


疲れているオレの肩に手を置いてレイキルがそう言ってきた。


『あぁ……。出来れば誰にも見せたくない兄だけどな……。』


レ「ハハハッ!!ま、賑やかでいーじゃねーか!!」


違うんだよ。レイキル。
オレの兄は賑やかなんかじゃない。

ただの厄介者だよ……。

そしてその兄が去った後に特別隊全員で会議。

紅い屍は全員姿を消していたそうだ。
相変わらずブッキーな奴等だな…。

ま、その辺は浦場や隊長(今この場にいないけど)が何とか探しだすらしい。

無理だと思うな…(笑)


んで、とりあえずはそれで一件落着、と。
そしてオレ等はフリー。

祭りはまだまだやってるから祭りに行く奴がほとんどで、今拠点には少ししか人はいない。


『アレ?他の2人はどうした?
つーか、燵っていつの間にいなくなってんの?』


レ「あー…燵は会議の後に他の特別隊の奴等と外へ出かけてったぜ?
んで…レイスはまたあそこのソファに座ってるし、クーガは自室に戻っていった。」


そういえば燵って意外と社会性とかあるもんな。
んーオレもそろそろ特別隊の奴等と仲良くしとこっかな。
万が一の時にまったく情報を知らねー奴と一緒に敵と戦うことになったら不味いしな…。

とりあえずは女の人から仲良くしよっかな。


『亜希〜。特別隊の女の人達って何人いる?』

そのあたりをウロウロしていた亜希をつかまえ、聞いてみる。


亜「私と月希ちゃんを除いて4人いるみたいだよ。
でも、その内の1人は隊長みたいに何処か行ってるみたい。」


ふーん…。意外と少ないな。

特別隊は計16人で組織されている。
そして強さ順?に序列っつーものがあって…

第1序列が隊長のフローライト

第2序列は不在。

第3序列は浦場と誰かさん

第4−1序列はレイス、誰かさん

第4−2序列は2人共誰かさん

第5序列が燵、亜希、クーガ、レイキル、オレ…そしてその他。

何か試験の結果から決めたらしい。

つーか、オレ一番弱いのかよ(笑)
本当のオレの実力をこれから見せてやるぜ!!

あ、それとクーガは何か第4序列だったんだけど浦場に上手いように言って第5序列にしてもらったみたい。

クーガ曰く、上の序列程仕事がすんごく面倒らしい…

よくレイスは降りなかったな…。


で、16人中6人が女…
割合すくねー……


ちなみに特別隊になるには年齢制限があるらしい。

40歳以下。まぁオレ達には関係のないことだな。

そして第3序列以上は20歳を越えてないとなれないらしい。

ま、当分先のことだ。


亜希にお礼を言って、オレはレイスの隣に座る。

『…どうしたんだよー。いつもみたいに騒がないのか?』


シャ「騒いでいるのはお前の方だろ。」

ま、そうだけども。


『何か悩みとかあんの?』


シャ「んー…まぁ色々とな…。」

レ「アレだよな!!どこぞの鈍感馬鹿がどうやったら直るのか悩んでるんだよな!!」

レイキルがレイスの背中を思いっきり叩く。

シャ「あぁそうだな。
でもその前に空気読めねーただの馬鹿がどうやったら直るのか考えねーといけないな。


レ「うわキッツ!!オレ、そんなに空気読めてねーわけ!?
つーかレイスはいつからそんなトゲトゲしいこと言うようになったんだよ!!
昔は常に笑顔で優しい奴だったのに。」


シャ「お前はオレの昔の何を知ってそれを言ってるんだ?


『そうだよ!!まず、レイスが常に笑顔っつーのがいつの話だよ?

ほとんどいつも無表情じゃねーか!!
おそらく幼少期だって無表情のはず…!!


レ「いやいや…実はあったんだよ…その幻の時間が。」

シャ「だからお前はオレの昔の何を知ってそれを言ってるんだ?


『つーか幻の時間とか言って自分でも認めてんじゃん。レイスが常に笑顔だったことがないってことを。


レ「…レイス、これからは常に笑ってろよ?」


シャ「無理言うな。」

『今から無理矢理その幻の時間を作るのかよ!!』

あーもー何かめちゃくちゃだ。















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