出題&恋愛編

□ Episode.32
1ページ/8ページ



?「そうか〜!!ゼイは生きてたんだな!!会いたいな〜!!」


先程まで少し大人びたような雰囲気だった少年Aが一気に無邪気な子供のようになった。

よほど嬉しかったんだろう。

しかし、少年Aが喜べば喜ぶ程胸がキリキリと痛む。


シャ「……オマエはゼイの何なんだ?」


?「オレ?オレはゼイの親友さ!!
……どこまでゼイに話しを聞いてるか知らないけど、オレはずっと昔、ここの忍者に拉致されたんだ。」


レ「拉致?」


『アレか…。昔、キラルドの外へ連れて行かれて消えたって奴がオマエか。』


?「そこまで知ってんのか!」

少年Aは驚きを隠せないようだった。





ク「その話しは置いといてさ、早く頼まれたことを終わらせようよ。」



最もなクーガの言葉に全員が口々にそうだな、と言って賛成した。


きっと、クーガは気を利かせてくれたんだと思う。

視線でクーガへとお礼を告げるが、何のこと?というような顔をされた。


この時ばかりはクーガがめちゃめちゃいい奴に思えた。


亜「あ…そのことで、提案があるんだけどいいかな?」


亜希が控えめに片手をあげながら皆のほうを見た。


ク「…何?」


亜「一旦、二手に別れるのはどうかな?
万が一の事があって、全員がまとめて捕まったら逃げだすのは大変だけど、
二手に別れてたら片方が捕まっても、手助けできるし…。」


レ「いいな!!それ!!2チームでどっちが早く取ってこれるか競争できるもんな!!
あ、でもそれなら全員別々に行けばいいんじゃねーの?」



いやいや、レイキル。君は人の話を聞いていないの?競争しようなんて一ミリたりとも誰も口にしてないよ。


シャ「確かに深海の言う通り二手がいいな。
ある程度は何人かで固まったほうがいい。
さすがに大勢の敵相手に一人はキツイからな。」



?「ちょっと!!何の話してんの!!
俺も混ぜて!!」


レ「悪いな。餓鬼には教えられねぇ。」


ク「レイキルも餓鬼だけどね。」


レ「うるせーな!!」


亜希「じゃあ、私と月希ちゃん、レイスのチームとクーガ君、レイキル君のチームでどうかな?」


亜希が人差し指を立てながら提案した。


レ「オレがクーガとぉ!!!??」


シャ「まぁー…バランス的にはいいんじゃねーの?」


ク「うわー…レイキルとか…うわー…。」


中々この2人を説得するのに時間がかかったが、
何とか納得してくれた。


そして連絡は頻繁に取るようにして、
オレ達は2手に別れた。


少年Aはどうするのか、と思っていたら、いつの間にか姿を消していた。

全員が他の忍者に知らせに行った、と言っていたが、オレにはそうは思えなかった。





や、特に理由はないけど。←
















.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ