出題&恋愛編
□Episode.31
2ページ/8ページ
シャ「というかさ、常に笑ってるとか不審者じゃねーか。」
何?それは聞き捨てならぬ発言だな。
『んなことねーぜ?』
シャ「何で?だって何もないところで笑ってるんだぜ?
想像するだけで不気味だろ?」
そんなことを言うので想像してみる。←
何もない道にニコニコした奴が歩いている。
『えー…?別に良いことあったのかなー?って思う程度だぜ?』
レ「……いや……確かにレイスの言った通りだ…。」
えぇ!?レイキルに想像できてオレには出来ないのか!?
それとも、道をニコニコしながら歩くっつーのは不審者みてーなのか?!
レ「考えてみろよ…例えば葬式とかでもニコニコしてるんだぜ?殺人現場とかでも…」
『それってただのキチガイじゃねーか。
それと…若干、被害妄想混じってるよな?』
浦「…あ、お前等ちょうどいい所に…」
『え、嫌ですよ?』
浦「…まだ何も言ってないんだが…。」
『だってどうせ雑用を頼むんでしょ?
オレ達に休みをーー!!』
シャ「話が進みそうにないから率直に聞きます。用件は何ですか?」
淡々とレイスはしゃべった。
うー…ん。やっぱりいつもと様子が違うような…。
浦「あ、あぁ。用件は龍賀の方へちょっと荷物を取りに行って欲しいんだ…。」
レ「荷物?つーか龍賀って…」
『アレだな!!もしかしたら仲間がいるかも知れねーって場所!!いいぜ!!浦場!!オレ達が行く!!』
浦「??ま、頼むからな。荷物は鉄でできたこれくらいの箱だ。かなり重いから逃げる時は大変だが…見つけやすいとは思う。」
と言いながら両手で箱の大きさを示す。
だいたい弁当箱程度の大きさだった。
『つーか何か逃げるとか見つけるとか言ってたよな?』
浦「あーこれからオレも仕事なんだ。
頼んだからな!!」
オレの質問をよそに浦場は逃げるように外へ出て行った。
シャ「龍賀は忍者の里だ。外部との干渉をとくに嫌う。
だから…つまりオレ達は龍賀へ無断で侵入し、その鉄の箱を盗んでこい、というわけだ…。
面倒くさい仕事を任されたな。」
レ「盗みって犯罪じゃねーか!!」
『いやいや。犯罪とか言うとオレ達今まで数えきれねーほどの犯罪犯してるから。
戦争でバッタバッタ人倒してるから。』
ク「所詮、特別隊とか言っても犯罪組織の塊だからね。
今更だよ。そんなのは。」
レ「『うわーーーーー!!!??いつの間に!!?』」
突然背後からクーガの声がすると思ったら…
つーかオレに気付かれずに近づくとは…
さては忍び足できたな!!←
プ………想像してしまった…!!
シャ「…じゃ、飛行機のチケット予約してくるか…。4人分だよな?」
レイスがソファから立ち上がり、出口へと歩いていく。
亜「…レイス!!」
突然、亜希がレイスに声をかけた。
シャ「何?」
亜「…もし…よければ私も行ってもいいかな?」
シャ「……オレは別に…どうする?」
レイスは振り返り、オレ達に聞いてきた。
『うん。別にかまわないぜー?』
レ「オレも。あのカラスがいないなら全然オッケー。」
ク「反対するわけじゃないけど…盗むなら極力少人数の方がよくない?
……ま、特別隊に入れるほどの実力は全員あるから問題ないかもだけど。」
『うん。遠まわしにオッケーだって!!
じゃ、レイス5人分よろしくー!!』
シャ「了解。じゃ、行ってくる。」
そしてレイスは出口へと姿を消した。
.