小説
□happy hallo ween ●
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俺の名前は織戸朱楽。おりどあきらと読む。自慢ではないが俺は結構モテるのだ。
…男から。
まず、兄の漆くんに溺愛されている。
ある、朝のことだった。
俺は朝に弱い。滅法弱い。
「朱楽」
俺は夢をみていた。幸せな夢だったと思う。つまり、起こされたくなかった。
「朱楽」
今日は高校をサボって寝れるだけ寝て、あとは新しく買った話題のゲームの攻略を進めたかった。つまり、起こされたくなかった。
「朱楽!」
さっきから名前を呼ばれている。身体を揺すられている。俺は誰かに起こされようとしている。だが俺は何度も言うが起こされたくなかった。
「…ホットケーキ冷めるぞ」
俺は飛び起きるのであった。
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