その他
□あらやだハグですって
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※ブチャジョル恋人設定
たまにはお前からの愛情表現が欲しい、とブチャラティに言われた
確かにハグでさえ恥ずかしくなって突っ張ねてしまうけど
僕ってそんなに愛情表現足りないかな
断ろうと思ったけど、ブチャラティが凄く寂しそうな目をするので
「わかりました…でも、」
「でも?」
「後ろからにさせてください」
正面は恥ずかしいので、と言いながら既に顔を真っ赤にさせているジョルノがブチャラティは愛しくてしょうがない
そんなジョルノを見つめていたかったが、せっかくのハグを無しにされたくなかったので「わかった」と言って素直に後ろを向いた
それでもジョルノは恥ずかしいのか「あー」だの「うー」だの言ってなかなか動かない
ブチャラティが振り返ってジョルノを抱きしめたくなる衝動を必死に抑えていると
ようやく意を決したジョルノが深く息を吸い込む音が聞こえた
これは体当たりに近いハグになるかもしれないな
どんな愛情表現でも受け止めよう、とブチャラティが軽く構えると
予想に反してジョルノはそっと体を寄せた
恐る恐るブチャラティの前に手を回し、頬ずりするように背中にくっ
つく
それだけでブチャラティは満足だったのだが
「…好きです、ブチャラティ」
「僕はあまのじゃくだから、いつも素直にいえないですけど…ブチャラティのこと、愛してます」
少し震える声で、でもしっかりと
「愛してる」と言ってくれた
あのジョルノが
居ても立ってもいられず、振り返って抱きしめ返す
「ちょっと」
びっくりして逃れようとするジョルノをしっかりと腕の中に捕まえる
「俺もだ、愛してるジョルノ」
と囁くと、ジョルノはピタッと動くのを止めた
下を向いているから顔は見えないが耳が真っ赤だ
可愛い
その後も俺はジョルノをはなさず、終いにはジョルノの腰が砕けるまで愛を囁いた
fin.
おまけ
「そういえばさっき抱きつかれた時に背中に何かやわらかいものが…」「当たってません」