こぼれ話
□標本
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構想は2010年頃。
しかしその時は全く違うお話でした。
共通しているのは、蝶の標本みせてくれる話と、その人と主人公の年齢差くらい。
何を思ったか昭和初期くらいのちょっとレトロな舞台設定になりましたが、案の定、何も活かせてませんねっ!!!
たぶん、海と毒薬を読んだ影響も多少あるかもしれない。
ただ、どうしたら価値のある人間になれるだろうとか、誰が私を価値ある人間と決めるのだろうとか、そういうのをふつふつと思っていたからこそ、生まれた作品なのではないかと思っています。
レトロ設定が好きなので、同じような舞台設定で他にもいろいろ書きましたが、珍しくさわやかな感じにしようというのは最初から決めていました。
「夏」縛りで何作品か書いてまとめようとしていたことがあって、結局バラバラに公開することにしたのですが……その名残で初夏ぐらいの季節感です。
ちなみに一緒にまとめようとしていたのは「海猫」とか「華炎」とかです。後者は結局夏っぽくなくなったけど。
「海猫」があんな感じだし、たまには「良い話」でもと思って……(ゲス顔)
作業用BGM:DE-Pression/鏡音リン