本棚2-創作

□12か月物語-12月
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ゆうと君は張り切っていました。
「ことしはサンタさんみるぞ!」
毎年そう言っていますが毎年眠ってしまって悔しいゆうと君なのでした。


クリスマスの夜になりました。
子ども部屋のベッドの中で、ゆうと君は待っていました。
たくさんお昼寝をしたから今日は眠くありません。

どれくらい待ったでしょう。
ゆうと君がウトウトし始めた頃、窓ガラスをすり抜けてサンタがやってきました。
でも様子が変です。
真っ赤な顔には白いマスク、歩き方もフラフラです。
「サンタさん変」
枕元に来たサンタにゆうと君は言いました。
「風邪をひいてしまってね」
苦笑いしたサンタはゴホゴホと咳をしました。
「ぼくがサンタさんするから、サンタさんは寝てなよ!」
サンタはしぶりましたが目も回って来たのでゆうと君に頼むことにしました。
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