本棚2-創作

□12か月物語-9月
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あるところにウサギが大好きな女の子、マユちゃんがいました。
どれくらい好きかというと、ミニウサギを飼っていて、お風呂以外はウサギぬいぐるみと一緒、服もウサギ、大きくなったらウサギになりたい!
もう周りが呆れてしまうくらい大好きです。


「あのね、今日ね、すごいお話を聞いたの!」

幼稚園から帰ったマユちゃん、一緒に手を洗うお母さんに話し掛けます。

「あら、どんなお話だったの?」
「あのね、まんまるお月さまの夜にね、月のウサギさんがお餅をついているんだって!」

興奮してピョンピョン跳ねながら話します。
「明日は十五夜ね、晴れたらウサギさんが見えるかも」
「ほんと!?晴れるようにてるてる坊主作る!」

着替えてからねと言うお母さんに元気に返事をして、マユちゃんは走っていきました。

その夜、マユちゃんは月のウサギに手紙を書きました。
『月のウサギさんへ
私はウサギさんが大好きです。
てるてる坊主を作って、お餅つき応援してます。
マユより』
マユちゃんは書いた手紙を窓際に置いて布団に潜り込みました。


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