短編

□look at the sky
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卒業まであと2ヶ月あまり



今頃一般試験に向けて頑張ってるんだろうけど私には関係ない。
そして晋助にも関係ない



「まさかお前さんも国立大推薦で受かるなんてな」




「これでも学年二位よ。」



「俺は首位だけどな」



ニヤッと笑いながら煙草を吸う。
なんか殴りたいなァって思ったけど辞めとこ
(前、軽く殴ったらその晩ガンガン攻められた…)



「アンタがなんで頭良いのかわかんない…」



授業だってまともに出てないのに勉強出来るなんてムカつくぞチクショー



「教科書読んでりゃいいンだよ。お前だって同じだろうが」



「なんで知ってる?」



「昨日、家行った時机に乗ってた」



「ご名答」




冬の屋上は身に触るぐらい寒い
身震いしてきたな



「晋助が同じ大学に受かるなんて思わなかった」
しかも推薦で、っと繋げる



「悪ィかよ」



「いや、行かないと思った」




短くなった煙草を地面に押し付け
私の顔の横に手を置いた
背にあるコンクリートの壁が冷たい



「なんで大学行くと思う」




だんだん近くなる顔を通りすぎ何かを呟いた


真っ赤になった私に深いキスをするコイツは世界一大好きな奴





【look at the sky】

(一分一秒でも長く)(お前と居たいんだよ)








END

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