STORY 3

□とある王国の物語
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鏡の部屋は俺が一番嫌いな部屋。

いや、鏡が嫌いなわけではないんや

その先にいる人間が嫌やねん!

「またやったの!?これで何度目!?」

鏡の部屋に入るべくゆりが扉に触れると、いつも通りの金切り声が聞こえた。

ギィィィと扉が開くと、中にはいつも通りの四人が。
執事見習いのミツキとメイド見習いのレミ。そして執事長のチヒロさんとメイド頭のホシハラさん。

きっと掃除中にわったのだろう高そうな花瓶の残骸が置かれている。
気のせいか見覚えが…

「いい加減にしてください、これで10日連続ですよ」

さて、ここを通り抜けなければ目的地には着けないのだが…

「おや、レオン王子!王子もこやつらに一言いってやってください!」
必ず話題を振られる。

「いや、急いでるし」
「一言でいいのです!」
「急いでるし〜」
「あれはレオン王子の部屋におかれていた花瓶でございま…」
「二人とも土下座しろ!」
あれは母上からもろた大切な花瓶やのに!

許さへん…


「レオン兄さま!時間が」
「あっ!」
怒りに気をとられて時間を気にしとらんかった。

「あ、二人とも!覚えときや!」
ずりずりと引きずられる俺。

俺が扉に入ると、扉の
向こうからまたどなり声が聞こえた。
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