STORY 3
□とある王国の物語4
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僕の住む国の名は、ジェウェール王国。近隣諸国から五星国と呼ばれている
五人の「星」と呼ばれる王子が国の政を行うから。という理由らしいが、最近の研究ではどうやら違うようだ。興味無いけど
僕が住む街はジェウェール王国の最東端にある、ムルダムという街
他の街からは「歌の街」と呼ばれている
昔から祭りが盛んにおこなわれていたこの街は、年中そこらで祭りがある。以前興味が無いら行きたくないと姉に言ったら殴られた
ジェウェール王国にはこの他に主要な街が四つあり、先に書いた五人の王子はその街から一人ずつ選ばれる
街の名は
・スリースノール
・リストロッテ
・フラスウィル
・サーテルライト
そして、王国の中心にはもう一つでっかい街があるらしい。興味無いけど
それぞれの街の特産は……
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「りお〜! 夕ご飯〜!」
「わかった」
姉さんの呼ぶ声が聞こえた
僕は書きかけの羊皮紙の側にペンを置いて部屋から出る
何で17にもなって自分の国のことを勉強しなきゃいけないんだ!
こんな事、7歳の子供だって知ってるぞ!
「りお〜? 冷めちゃうよ?いいの?」
姉さんの声が聞こえた
まずい!早く行かなきゃ!
僕は部屋から飛び出して姉の居る居間へ向かう
僕の姉さんは美人だ
ゆきって言って、その名の通りゆきみたいに白い肌を持っている
髪は綺麗なブロンドで、明るいオレンジ色のワンピースがよく似合っている
「遅いっ!」
扉を開けたらすぐ怒られた
「ごめん…」
そう言いながら机に座る
「そういえば、りお。ママから手紙が来たわよ!」
僕の家は二人暮らし
父さんは外交の仕事で忙しく、母さんは何か事情があるらしくこの家に来ない
だから、僕ら姉弟の唯一の母とのコミュニケーションは手紙のやりとりだけに絞られる