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□お前は
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俺にとってあいつは大切な仲間。




…だった。







「(9,10)でーす」

「正解だ。松野は寝てさえいなければ優秀なんだかなぁ」



数学のこんな場面ですら苛々してしまう。


俺のノートには(10,9)。
一次関数の座標の問題だから、勿論間違っている。
10と9が逆だ。


わかってはいたんだ。
ただ…間違えることよりも……。






「豪炎寺っ」


松野からのパス…!!





「!!……す、すまない…」

そう考えただけで緊張してしまう。




あぁ、俺は…俺は……どうしてしまったんだ?




「珍しいじゃん。あんな凡ミス」

「ま、松野っ…」


いつの間にか休憩時間になっていた。



「なんか悩んでんの?」

「…いや、別に……」

「へぇ…、そうは見えないけど。まぁ、いいや」


松野は立ち上がり、円堂達の方へ向かおうとしていた。



今しかない。



「松野!!」

「ん?」





「………好きだ」





あぁ、どうか伝わってくれ。










「……僕も好きだよ」


抱きついてきた松野は同い年に思えないくらい小さかった。







「今日の一次関数…、覚えてる?」

「あぁ」

「訂正…、したい。(9,10)じゃなくて(10,9)に」






優しく、だけどしっかりと抱き締めた。




松野、やっぱりお前は受けだ。









あとがき
うわぁーん←
gdgdっ
背番号ネタw
一次関数に当てはめるのは厳しかったorz
中二だから、さっ←←
あれー、豪炎寺練習に集中してないじゃんとかいうあれは無しでw


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