Ss.


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◆醜い嫉妬の成れの果て


口を開けばカイト、二言目にもカイト

当然三言目にも、その次にもカイトカイト

私が敬愛するルーク・盤城・クロスフィールド様は、常に大門カイトという男にご執心だ

ルーク様の幼少の頃からの友人であり、ファイ・ブレインの資格を持っている(らしい)有能なソルバー

これまでにも、いくつもの賢者のパズルを解放し、財を手にしている

その手腕は、誰もが認めざるをえない

でも……


『ルーク様のお心の殆どを占めているというのは、どうにも気に食わないわ……!』


ボソリと呟きながら、私が作った賢者のパズルへと向かう

大門カイトを、呼び出しておいたのだ

もちろん、ルーク様のお許しをえているわけではない

私の勝手な単独行動だ

後に然るべき処分は甘んじて受けよう

でもね、


『私のパズルで、大門カイトに恐怖と死を与えてやらないと気が済まないの!』


あははははと、狂ったように私は笑う


醜い嫉妬の成れの果て――

私の美しき不毛の世界へようこそ!


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こっちが今日の分ですね;

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