Ss.
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◆アイツの世界を
もっと跳んでミソ?
そう言って不敵に笑うアイツの顔が、頭から離れてくれない
畜生、と呟いたところでアイツの顔が脳内から消えてくれるはずもなく――
それどかろか、あの華麗なアクロバットばがりが思い出される
悔しいけれど、アイツのアクロバットは美しい上に大胆かつ伸びやかだ
アイツの小さな身体が空を舞えば、ギャラリーはどっと湧き、私はそれに目を奪われる
アイツが見ている世界を、私も見てみたい――
そう思うようになったのは、いつからだろう
思い立ったその日から、私は毎日アイツの下を訪れている
だから、今日もアイツの下へ向かうのだ
そしてそれは、どこか甘酸っぱい恋にも似た――
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ちっちゃい子は可愛いですね♪