Ss.


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◆貴方様に絶対の忠誠を


「では、私についてパルスに来ないか」


このお顔の綺麗なパルスの王太子様は、一体何をおっしゃっているのだろうか

私は、私自身の耳を一瞬疑った


『私は盗賊です、身分が違いすぎるでしょう』


お戯れを、そんなニュアンスを込めて王太子様を見つめるが、彼の瞳は盗賊である私にも分かるほど真剣な光りを放っていて


「身分など関係ない。だから、おぬしさえ良ければ、一緒に来てくれないか」


そう言ってふわりと笑う王太子様は、とても優しいお顔をしていらして

その笑顔に、私は目を奪われてしまった


「パルスを回復させるためにも、是非力を貸して欲しい」


ああ、でもきっと苦労をかけるだろうから、無理にとは言えないが

私みたいな者に対して一度も命令口調を使わず、対等の立場の者として接してくださった王太子様


『私のような下賎な輩が、アルスラーン殿下のお役に立てるかは存じませぬが』


是非、お供させて頂きとう存じます

彼の魅力に触れ、腹の括れた私は、無意識のうちにそう言っていた

私の返事に再びふわりと笑う殿下は、やはり、とてもお優しいお顔をしていらした――


アルスラーン殿下に、絶対の忠誠を誓います


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アルスラーン戦記とかご存知の方はいらっしゃるんでしょうか……?
 

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