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◆独眼竜とお転婆姫
「Let's Party!」
「YEAH!」
れっつぱーりぃとか何とか、雄叫びをあげながら大軍を率いるは奥州の独眼竜
あの雄叫びは異国の言葉だそうだが、無知な私に意味は解らぬ
ただ一つ、私にも解っているのは、あやつのあの台詞一つで兵の士気が上がったということだけ
その事実は、それ程までに部下の心を掌握しているという証であるから、独眼竜の有能ぶりは認めざるをえない
しかし、
『私の統べるこの地を土足で踏み荒らすとはとはいい度胸』
これは、私に対して喧嘩を売っているとしか思えぬわ!
『奥州の独眼竜よ! この地に土足で踏み込んだこと、この私が後悔させてくれる!』
「HA! 血の気盛んなお転婆姫様は噂以上の別嬪だな!」
『減らず口を叩きおって! いざ、参るっ!』
刃がぶつかり合う音に、煌めく閃光
「なかなかやるじゃねぇか、お転婆姫」
『父上から受け継いだこの地で、おぬしなんぞの好きにはさせぬわ!』
「いい眼をしてるぜ、気に入った!」
整ったその顔に不敵な笑みをうかべ、独眼竜は刃を収める
不審な顔をしているであろう私に、独眼竜は更に言葉を浴びせた
「いずれ、アンタを俺のモンにする」
そんな独眼竜に心臓がトクンと跳ねたことに、私は気づかぬ振りをした
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……何か中途半端なところで終わらせてしまいましたね;
もしかしたら、続き書くかもです←