Ss.
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◆月夜の安らぎ
『エドガーは、我慢しすぎだと思う』
突如、月明かりの下で彼女は言った
自然と共に生きる狩人だけあって、森がよく似合う
「私はいつだって欲望に忠実だよ?」
特に、機械弄りやレディーたちに関してはね
道化てはぐらかしてみるけれど、どうやら通用しないらしい
「……どうしてそう思ったのかな」
『アンタが、王様という役職に縛られてるからだよ』
苦しそうに顔を歪めながら、彼女は続ける
『でもたまには、それを忘れてもいいんじゃないか』
王様も、私たちと同じ人間なんだから
国よりも、民よりも、自分を大事に思ったっていい
王様が民の幸せを願うように、民も王様の幸せを願うだろうから
エドガーが私たちの幸せを願ってくれるように、私たちもエドガーの幸せを願うから
『そうしたら、皆で笑えるだろう?』
彼女がくれる安らぎは、温かく、それでいて心地好かった
肩が少し軽く、目が少し熱くなったような気がした
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久しぶりに長い!
でもFF6好きなんだ皆好きなんだ短くまとめられないんだ!←
またMiddleで書きたいネタです。