Ss.


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◆昔から、相も変わらず


「なるほど、被害者は中々の邸宅に住んでいたようだ。まあ、僕の家の半分にも及ばないけれど」

『――相変わらず、いちいち自慢を口にしないと仕事も出来んのか、風祭。部下に呆れられてるぞ』

「な、何故君が此処に!? ふ、ふん! それは庶民の僻みかい?」

『此処は私の署の管轄でもあるんだよ。それに、私は庶民であることに負い目など全く感じていないさ。決して裕福では無かったが、両親と過ごした日々には大いに満足しているし、感謝もしているよ』

「っ」

『さて、無駄話はこれくらいにして現場に行くぞ、風祭』

「い、言われなくてもそのつもりさ!」


(あの、風祭警部とはどういうご関係ですか?)
(ああ、宝生さん。風祭とは単なる同期さ。バディを組んでいた時期もあったな)
(風祭警部とバディを!?)
(ふふ、奴との捜査は骨が折れるだろう?)
(……ええ、ものすごく)
(昔からあれで悪気はないんだよ。疲れるだろうが、根気よく付き合ってやってくれ)
(…は、はい!)


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風祭さんのあのちっちゃい感じがすごく好きです(^ω^)

御曹司である風祭さんに対等に意見が出来るヒロインみたいな人が、彼にとって貴重で特別な存在であればいいな、と。
 

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